ダート競馬の勢力図を塗り替えた「サウスヴィグラス」 父や母父としても優れた影響力を発揮
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】 ◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬 【写真】サウスヴィグラスのこれまでの軌跡 【サウスヴィグラス】 現役時代にJBCスプリントなど8つのダート重賞を制覇しました。のちに日本に輸入されることになるエンドスウィープの初年度産駒で、同馬がアメリカ供用時代に誕生させた外国産馬です。 地方競馬における産駒成績が素晴らしく、2012年・2015~2021年の計8回、地方の首位種牡馬となっています。2016年から2020年まで年間400勝以上の勝ち星を挙げました。ラブミーチャン、ヒガシウィルウィン、サブノジュニア、コーリンベリー、テイエムサウスダン、タイニーダンサー、ナムラタイタンなど、多くのダート巧者を出しています。 ダート向きのスピードタイプで、鋭いダッシュ力と粘り強さが特長です。2歳戦から頭角を現し、古馬になっても活躍します。母の父としてもサントノーレを出すなど優れた影響力を発揮しています。 ◆血統に関する疑問にズバリ回答! 「来年初供用の種牡馬にはどんなものがいますか?」 まだ年内の競馬が終わっていないため未確定です。現時点で種牡馬入りが決まったもの、種牡馬入りするのではないかと思われるものを書き出してみます。漏れがあるかもしれませんがご容赦ください。 ・ジャスティンパレス(父ディープインパクト) ・ジャスティンミラノ(父キズナ) ・シャフリヤール(父ディープインパクト) ・セリフォス(父ダイワメジャー) ・ソウルラッシュ(父ルーラーシップ) ・ソットサス(父シユーニ) ・ドウデュース(父ハーツクライ) ・ブラックブロッサム(父キタサンブラック) ・プロミストウォリア(父マジェスティックウォリアー) ・レッドベルオーブ(父ディープインパクト) ・レモンポップ(父レモンドロップキッド) 海外からやってくる種牡馬はいまのところソットサスだけ。もちろん、まだ増える可能性はあります。