夫・中田敦彦の提案に「ひっくり返りそうなくらい驚いた」福田萌が生後半年の次男を保育園に入れるまで
生後2ヶ月から利用できる「プレスクール」
シンガポールにはプレスクールという保育園や幼稚園のような未就学児向けの学校がいくつもある。集合住宅の1階にあったり、ショッピングモールやオフィスビルのテナントに入っていたり、小学校に併設していたり、様々だ。地域のしばりもないため、基本的に行きたいところに行けるのが日本との違いだ。 プレスクールの多くは1歳半からの利用を想定している。しかし数は限られるが、生後2ヶ月から利用できるところもある。生後間もない小さい子供が通うのは「インファントケア」があるプレスクール。「インファントケア」とは、生後2カ月から18カ月の子どもが通う保育所のことだ。 シンガポールの産前と産後を合わせた休暇は12週間(シンガポール人は16週間)と短く、働くママは産前1ヶ月前から休暇を取り、産後2ヶ月や3ヶ月で復帰する人が多いと聞いたことがある。インファントケアはそういった人たちの事情に合わせているようだ。 私自身はこれまで1歳半からのプレスクールの利用しか考えていなかったので、夫からの提案にはひっくり返りそうなくらい驚いた。そうか、その手があったのか! てっきりあと1年は次男のお世話をして過ごさないといけないと思い込んでいた。それくらい、「育児って、こう」と思いこんだらその頭しかなくなり、それ以外の選択肢ってなかなか見えないものなんだな、と気付かされた。 一日中元気に動き回る次男の相手は、愛しいけどしんどい。気づいたら私の肘はテニス肘と診断されボロボロになっていた。ろくにテニスもやったことないのに、日々の次男のお世話で体が「テニスやりすぎですよ」と認識するエラーが起こっていた。 体力の限界で途方に暮れているうちに日も暮れる日々だったので、夫の鮮やかな提案はありがたかった。保育園、探してみよう、と乗り出した。
「家から近い保育園に勝るものなし」
インファントケアが決まるまではすんなりだった。と言うのも、長年の育児の経験から「家から近い保育園に勝るものなし」と思うから。子供が通うのは天気も体調もいい日ばかりとは限らない。雨の日も風の日も、突然の発熱にお迎え要請があった日も、家から近いに越したことはないのだ。今はベビーカー通園だけど、そのうち「歩きたい」とか「抱っこ」とか言い出すのが関の山だ。 見学をして、「ここが第一希望です」と言うところに申し込んで、空きが出るまで2ヶ月くらい待った。夫は「一刻も早く入れてほしい」と思っていたみたいだけど、私は2ヶ月先に入れるのってありがたくない? と思っていた。日本の保活の厳しさに比べたら、入りたい保育園が2ヶ月先に空くなんて、という思いだった。夫くん、まだまだ経験値が足りませんな。 いよいよ通い始め! しかし最初のうちは、通例儀式というように、何かしらのウイルスを頂戴し、1週間まるっと通えない、ということも経験した。そして最近やっとごきげんにフルタイムで保育園に行くようになった我が次男。詳しい保育園の様子は後編【「次男を保育園に入れない?」夫・中田敦彦の提案で福田萌が体感した「日本でも入れてほしい」保育園システム】でお伝えしたいなと思います。
福田 萌(タレント)