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Fenix 6x Pro Dual Powerに垣間見る“ガーミン“とは何か?

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テクノロジーの分野で知らぬ人はいないほどのジャーナリストが、本田雅一氏だ。その本田氏が、ウェアラブルデバイスについて執筆する本連載。今回は米国の老舗、ガーミンによるハイエンドスポーツ、「Fenix 6x Pro Dual Power」について語る。

ガーミン「Fenix 6x Pro Dual Power」

 今やアウトドア、スポーツのジャンルで他に類を見ないほど腕時計メーカーとして成功を収めているガーミンだが、90年代にその成功を予想したものはいなかったはずだ。  ガーミンというブランドに初めて出会ったのは1998年、テクノロジー企業を訪ねる取材で米国に出かけた時のこと。エレクトロニクス製品の専門店チェーン、Fri’s Electoronicsを訪問し、ハンドヘルド型GPSデバイスの「eTrex」を買い求めた。  現在もガーミンの製品ラインナップに残るeTrexは、山登りやトレッキングといったアウトドアに革命をもたらした製品だ。解像度の低いモノクロ液晶ながら、どこにいても自分の位置と向かっている方向、進んできた経路を確認できるという装置である。

 このeTrexこそがガーミンのスマートウォッチの原点でもある。GPS(全地球測位システム)の開発に携わったエンジニアが中心になって生まれたガーミンが、初めて開発したポータブルデバイスがeTrexだったのだ。  そのeTrexが進化し、腕時計型になり、さらには用途が広がっていった。そう考えれば、現在のガーミン製品の位置付けが明確に浮かび上がってくる。

明確な意思が込められた設計

 スマートウォッチと言えば、Apple Watchやwear OS採用スマートウォッチをまずは想像することだろう。これらの製品はスマートフォンを身にまとう感覚の製品だ。しかし、ガーミンの作るスマートウォッチはもっと自律的で、目的志向が強い特定用途向けにさまざまな情報を提供するだけでなく、時にはその行動や体調を予測してアドバイスをしてくれる。 「Fenix 6x Pro Dual Power」シリーズは、その中でも最も多くの用途が盛り込まれた製品だ。ディスプレイサイズの違いにより、6S/6/6xという3つのシリーズがラインナップされている。  今回試用したのは42mmディスプレイのFenix 6x Proだが、バッテリー容量とディスプレイサイズを除けば、どの製品も電子機器としての能力や機能などに違いはない。  地図データなど込み入った情報を読み取りやすくしたいなら6x、男性向けのアクティブウォッチなら6、女性だけでなくランニングなどでの使い勝手を意識した小型ケースが好みなら6sと用途に応じて選べばいい。  実際に使い始めてみると、Fenix 6x Pro Dual Powerは、すぐにApple WatchやWear OS採用製品とは異なることが分かる。例えば操作性。  4つのボタンだけでの操作は、タッチパネルが当たり前の昨今、使い始めは戸惑うことが多いかもしれない。いや、そもそもタッチパネルに対応しないのは時代遅れではないか。そう感じる読者もいるだろう。  しかし、ガーミンのスマートウォッチはApple Watchに代表される典型的スマートウォッチとは異なる価値にフォーカスをしており、タッチパネル非対応はガーミンが狙う用途においてはむしろ利点にもなっている。  アウトドアやウィンタースポーツの中、グローブをはめたままの操作、あるいはランニング時にブラインドでの確実な操作。ガーミンが主戦場としているアウトドアやスポーツといった領域で頻繁に使っていると、その良さをはっきりと自覚できる。

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