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「3つのシフトを」とグラットンは叫んだ 「予期せぬ成功」引き寄せる必要スキル

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NIKKEI STYLE

《連載》キャリアをつくる戦略読書(4) KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院教授 三谷宏治

企業や組織をまとめていく上で、一番ダイジなものは「夢(ビジョン)」です。メンバー全員が憧憬の地としてのビジョンを共有したとき、その組織はとてつもないパワーを発揮します。ここに到達したいと思える憧れの地、心に思い浮かべることのできる明確な情景、それが憧憬の地です。 【イラストでわかる】「キャリアアンカー」と「キャリアサバイバル」 ヒトもまた同じ。どんなに遠くはるかでも、大きな「夢」は、ヒトの意欲と努力を引き出し、力を最大限に発揮させる魔力を持っています。 確かに世のスーパースターたちは、みな幼少の頃から夢を持ち、その実現に努力を積み重ねてきたヒトばかり。現状に甘んずることなく、高みを目指すための原動力として、人に「夢」は必須なのです。……本当にそうでしょうか?

■静的なラダー理論から動的なプランド・ハップンスタンス理論へ

1999年にスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツは、キャリアについての大変面白い調査を行いました。その結果は、 ・一般社会人で「18歳のときに考えていた職業に就いている人」は、全体の約2%のみ ・成功したビジネスパーソンの8割は、「その成功は予期せぬ偶然の結果だ」と考えている というものでした。強い夢を持ってそれをあくまで追求し続けるよりも、さまざまな偶然を、うまく捉えて生かしていく姿勢の方が、キャリア上の成功につながる!ということで、社会に大きな衝撃を与えました。 夢は、持つにしても柔軟に、というのがクランボルツの結論です。それより自分の今の力を高めて、いろいろな「偶然(良いお誘い)」が寄ってくるようにして、それを逃さず捉えることを頑張ろう、と。 夢を明確に持ち、それに向かって一歩ずつ経験やスキルを高めていく方法を、ラダー(はしご)理論と呼び、クランボルツ式の「予期せぬ偶然を呼び込み捉える」方法を、プランド・ハップンスタンス(計画的偶発性)理論と呼びます。 人生の原動力として「夢」ほど強力なものはめったにありません。でももしそれが他人に与えられたものだったら? 夢を達成したとき、その次どうすればいいのでしょう。もしくは、夢破れたとき、誰が責任をとれるのでしょうか。夢は98%破れます。つまり、「人生 夢が破れてからが勝負だ」ということなのです。 故に満足できるキャリアを築くには、 1.唯一無二の仕事を見つけようとしない 2.先が見えないことを不安に思い過ぎない 3.選択肢を絞りすぎず、オープンに構える 4.想定外の出来事を前向きに捉える 5.目の前のことに集中する ことだとクランボルツ博士は説きます。つまりキャリア上の幸運(Happenstance)は、ただ待つのではなく、自ら生み出すことができる(Planned)というのです。 でも、こういった行動指針だけでは、自分のキャリア構築を具体化するには不十分な感じです。訪れた新しい選択肢を、どうやって絞ればいいのでしょう? そもそも目の前のことに集中していたら、想定外のことは見逃しちゃうのでは?

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