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「親との関係」に縛られなくていい。脳科学者・中野信子による、“毒親”を解説する一冊

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J-WAVE NEWS

メディアでも活躍する脳科学者・中野信子が、J-WAVEで放送中の番組『ALL GOOD FRIDAY』(ナビゲーター:LiLiCo・稲葉 友)のワンコーナー「CITIZEN NEW TIME FOR YOU」に出演。脳科学を研究しようと思ったきっかけや、3月に刊行した著書『毒親 毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへ』について語った。オンエアは5月29日(金)。

周囲に「変だ」と言われて脳科学の道へ

中野はなぜ、脳科学者になったのか。5歳くらいのころから、周囲や親から「変な子」という扱いを受けていたのだという。そのうち“普通”になるだろうと思っていたが、中学生になってもそうした評価は変わらなかった。 中野:自分の性格に原因があるとしたら、性格は肉体が生み出すものであろうから、きっと脳がおかしいだろうと思ったんですね。脳をみんなと同じようにしなきゃと思って、そういう本を書店に買いに行ったんです。今でもよく覚えています。でも、当時は性格にかんする脳科学の本がなかったんです。軽めの心理学の本とか、なんとか占いみたいなものはあったんですけど……そのとき初めて、脳の研究をしようと思いました。

何十年も親子関係が続くのは人間くらい…毒親に悩む人へ

多くの著書を持つ中野。3月に『毒親 毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへ』(ポプラ社)を上梓した。毒親というのは、“毒になる親”の略称。子どもに悪影響を与える親のことだ。そんな毒親の正体と、その向き合い方について解説している。 中野:毒親という言葉は、今すごく話題になっていますよね。毒親がいる環境で苦しんできた人は、過去を振り返ってみて、どうやって傷を癒すことができるだろうかと考えています。私はそうした方を見て、「私にも手助けできることはないだろうか」という気持ちになって、本書を執筆しました。 中野によると、人間ほど長く親子関係が続く生物は他にいないのだそう。生まれて何十年経って、本人が大人になっても親子は親子……という関係性が続くのは、考えてみれば特殊だ。 中野:50年、60年と親子関係が続くとどうなるかというと、子どもはいつまでも子どものまま、親の影響から抜け出せないかもしれないという、非常に不思議な関係が築かれるんですよ。良好な関係であればいいのですが、なかなかそうとも限らないのが悩ましいところです。もしかしたら親はかわいがっているつもりで、子どもを苦しめたつもりはなかったのかもしれない。それでも、受け取る側が毒親と認識している可能性はあるんですね。それって、親にとっても子どもにとっても不幸なことです。一度、親子関係を見直してみて、お互いにとっていい関係を結び直してみるのもいいかもしれません。自分の心のなかにある“親のイメージ”という認知の歪みを、自分のラクなほうに上書きし直せば生きやすくなるかもしれません。 中野といえば、ヘビーメタル好きとしても知られている。この日もメタリカ『The Unforgiven』をオンエア。ボーカルのジェイムズ・ヘットフィールドは、母親は熱心に宗教を信仰していた。手術をしてはいけないという教義によって、母は癌でなくなった。そのことを歌っているのだという。神ではなく宗教が人生を決めてしまうやりきれなさを感じ、親子関係という意味でも「刺さるところがある」という理由で選曲したと話した。

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