ガッカリ…? 日本代表、アピールに失敗した選手(5)10月に続いてイマイチ…。「控え1番手」の座が怪しくなってきたのは?
日本代表は、FIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選(3次予選)でインドネシア代表と中国代表に勝利した。3月のバーレーン代表戦に勝利すれば、史上最速でのW杯出場が決まる状況となったが、11月シリーズは不安も残る内容となった。今回はこの2試合で本来の力を発揮できなかった選手をピックアップして紹介する。
MF:田中碧(たなか・あお) 生年月日:1998年9月10日 所属クラブ:リーズ(イングランド) インドネシア代表戦:出場なし 中国代表戦:フル出場 田中碧は中国代表戦にフル出場したが、活躍よりもミスの方が目立った。34分には不用意なボールロストから相手に決定機をつくられるなど、危ない場面もあった。後半に入ってより高い位置を取れるようになっていくらか持ち味を発揮したものの、全体としてアピールと言えるほどのパフォーマンスではなかった。 今年夏に加入したイングランド2部のリーズで好調の田中は、10月以降はリーグ戦全試合にフル出場している。最近は主にボランチを務めており、日本代表とは違う4バックだとしても、ポジション適正ではあまり不安はなかった。それだけに、日本代表でのパフォーマンスにも期待が集まったが、今回は存在感を発揮するには至らなかった。 10月シリーズでもチャンスはあった。遠藤航がコンディション不良で欠場したオーストラリア代表戦で起用されたときも、攻守両面でインパクトを残せず、守田英正に大きな負担をかける内容だった。 森保一監督が遠藤と守田不在時の最有力候補として田中を考えているのは明らかだが、10月シリーズと11月シリーズの内容は、むしろ2人の不在の大きさを浮き彫りにしただけだった。このため、「ボランチ控え1番手」のポジションを失う可能性も否定できない。 遠藤が31歳、守田が29歳の日本代表は、いつまでもこの2人に頼り続けるわけにはいかない。不動のコンビからポジションを奪う選手の登場が期待されるが、少なくとも今回の田中のパフォーマンスはその水準には達していなかった。
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