介護老人保健施設 特別養護老人ホームとの違いは?…猛暑をしのぐために利用したケースも
老健は、退所者のうち自宅に戻った人の割合や、リハビリの充実度などに応じて5類型に分かれます。「基本型」に対し、在宅復帰や生活を支える役割が特に大きいと認められると「在宅強化型」「超強化型」などと呼ばれます。 利用料金は、こうした類型や相部屋か個室か、利用者の要介護度などによって異なります。自己負担1割で要介護2の人が、基本型の相部屋を利用した場合、1か月(30日)で2万5290円、在宅強化型の相部屋なら2万8410円です。料金は、基本型よりも強化型の方が高いです。 利用料金のほかに、食費や光熱水費などを支払う必要があります。個室の場合は室料もあります。 入所できる期間は決まっておらず、施設職員が、原則3か月ごとに回復の状態を確認し、利用の継続について判断します。最近では、特養に空きがなくて入居を待つ利用者が増え、入所期間は長期化しています。(小沼聖実)