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テンポイント、ケイキロク…名門牧場の相次ぐ閉鎖

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 月刊誌『競馬最強の法則』で人気を博した「最強の早耳 噂の真相‼」が帰ってきた! 競馬界にまつわる“裏”情報をここにだけ教えよう! この記事の写真はこちら ■生産牧場も格差増大…。過去には生産馬に保険を掛けた射殺事件も  テンポイントやプリティキャストなど昭和の競馬に多くの名馬を送り込んだ吉田牧場が火災を起こした影響で、最終的には閉鎖される運びとなった。近年はそれほど多くの生産馬がいたわけではないが、歴史を彩った牧場の閉鎖を惜しむ声は少なくない。馬産地を中心に活動しているライターは次のように明かす。  「現代表の吉田晴雄氏は年齢的(76歳)な問題もあって再建を断念したということも併せて発表された。牧場業務は激務で低賃金というのは当たり前。北海道内の牧場では人手不足でインド人スタッフやアラブ系、東南アジア系のスタッフが増えているほど。コロナ騒動前は馬が売れて景気のいい牧場があったみたいに言われるけど、それは組織化が上手くいって、近代化が上手く進んだ牧場だけ。3ちゃん農業経営に近い形態の牧場は厳しいし、規模が中途半端にあった牧場もどんどん閉鎖に追い込まれている」(※「3ちゃん」とは、じいちゃん・ばあちゃん・かあちゃんを表し、主な働き手である男性が出かせぎや勤めに出て、他の家族により行われる農業)  また、オークス馬のケイキロクを輩出し、アズマハンター、マズマイースト、ユーセイフェアリーなどの重賞馬を送り出してきた出羽牧場(旧東牧場)は、コロナ禍の4月に破産へと追い込まれている。  「近年は生産を止めていたけど、もうどうしようもないほどだった。中小の牧場はどこも借金だらけだし、馬が高値で売れたといっても、JRAに行けそうな馬を当てないと厳しい。数年前には生産馬へ保険を掛けて射殺するという悲しい事件もあったけど、首が回らない牧場は少なくないし、コロナ禍で馬主の一部にも厳しい人が出てきている。あちこちの牧場で1歳馬のキャンセルが多発しているようだ」  JRAブリーズアップセールはメール入札だった割に健闘し、3日間設けられた入札期間ですべての馬が売却された。さすがに19年のように高値続出というわけにはいかなかったが、18年の水準は販売総額レベルでクリアしている。もちろん、販売頭数の差(18年:68頭、20年:75頭)はあれど、コロナ禍でいつもとは違う状況だったことを考えれば上々だろう。  「他のセールがどのような結果になるかだよね。ブリーズアップセールは2歳セールでデビュー間近の馬が買えること、販売者はJRAのためデータ開示が明確というのも人気のひとつ。サマーセールとかオータムセールだとか、多くの馬が上場されるセールでどういった結果になるのか。 地方競馬も馬券の売上は好調で、馬主会に補助金が出ているけど、中小の牧場にどこまで波及するかは不透明としか言えないな」  2つの名門牧場の閉鎖は現在の競馬界に与える影響は小さいのかもしれないが、寂しい話なのは間違いない。今後、このような暗い話題が続かないことを祈るばかりである。

競馬最強の法則 編集部

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