近藤さん、福島県勢初の優勝 電気工事技能全国大会女性の部
電気工事業の東陽電気工事(西郷村)に勤務する電気工事士近藤あゆみさん(20)が、横浜市で11月下旬に開かれた第5回電気工事技能競技全国大会の女性の部で優勝した。福島県勢が同部門で優勝するのは初めてで、近藤さんは「優勝できてほっとした。ミスなく冷静に競技に臨むことができた」と喜んだ。 女性の部には、全国各ブロックの代表9人が出場。近藤さんは東北ブロックの代表として初めて大会に臨んだ。競技は150分間で、課題通りに配線し、施工の素早さや安全性、丁寧さなどの評価項目で点数を競った。 競技中にトラブルが発生し、使い慣れている一つの工具を持ち忘れた。さらに、施工に使う測定器に不具合があった。 しかし焦ることはなかった。大会前、昨年度に一般の部で優勝した鹿山真史さんから「ミスやトラブルを見込んだ方が良い」という助言を受けて練習に励んでいたため、冷静に対応することができた。 ベテランの技術者がそろう大会で、社会人2年目の若手ながらも頂点に立った。石川格子社長(41)は「大会を通じて心身ともに成長してくれた」と活躍に目を細めた。近藤さんは「練習を重ねたことで、視野が広がった。経験を生かし、現場で丁寧かつ素早い仕事を心がけたい」と力を込めた。
福島民友新聞社