年末までに「ふるさと納税」で賢く節税する方法
サラリーマンに便利な「ワンストップ特例制度」
先ほど、ふるさと納税を行った場合は、確定申告が必要ですと言いましたが、実は会社勤めの方はとても便利にふるさと納税の恩恵を受けられる方法があります。 平成27年4月1日からはじまった、5自治体以内への寄付であれば確定申告が不要になる「ワンストップ特例制度」です。ふるさと納税をするときに、「ワンストップ特例制度を利用するか否か」を問われます。 "利用する"にチェックを入れると、自治体から手続き用の書類が送られてきます。それに記載し、マイナンバーと身分証明するものを同封して送り返すと、確定申告をしなくても自動的に、住民税から税金を安くしてもらえます。 本来なら所得税から安くなる金額分も、住民税から安くしてもらえます。もともと医療費控除をするとか、そもそも毎年確定申告している人は利用できませんが、会社勤めで「確定申告は面倒」と思っていた人には、気軽で便利な制度です。
ふるさと納税ってどうやるの?
では最後に、ふるさと納税を行う方法をご紹介します。 自治体に連絡をして手続きをする方法もありますが、最も手軽なのが、自宅でネットショッピングをするように簡単にふるさと納税をする方法です。 決済方法には、クレジットカード払い、コンビニ払い、ネットバンク払い、楽天ペイ、Amazon Pay、d払い、ソフトバンクまとめて決済、auかんたん決済、Pay-easyなどがあります。 通信費などと一緒に支払うときは、利用できるサイトが限られますが、クレジットカードはどの自治体サイトでも利用でき、ブランドデビットカード(VisaやJCB)でも支払いが可能です。「ふるさと納税」というキーワードで検索すると、たくさんのサイトが出てきます。 そのサイトから、好きな自治体やお礼の品などを選んで申し込みます。有名なところでは「ふるさとチョイス」「楽天/ふるさと納税」「さとふる」などがあります。 楽天では、楽天ポイントが付き、決済にも使えます。 申し込んだら、後は待つだけ。先に受領証明書が郵便で届きます。 その後、2週間、1か月後、2か月後、"新米が収穫できる秋以降"などと、約束された時期にお礼の品が届きます。 一度ふるさと納税をしてみると、その良さを体感できると思います。迷っているならぜひやってみてください。 横山光昭(よこやま・みつあき) 家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は23,000件を突破。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は60万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計330万部となる。 Photo by Shutterstock.
ライフハッカー編集部