「あの人がイヤ!」転職を考える前に…職場にいる厄介な人、みんなの攻略法とは
職場に苦手な人がいると、接するたびに気持ちに負荷がかかりますよね。転職のきっかけにも人間関係を挙げる人は少なくありません。うまく切り抜ける方法はないものでしょうか。 今回は、人の行動タイプを示すDiSC(ディスク)理論や職場での人間関係の良好化に成功した人たちの事例をご紹介します。
みんなが転職するきっかけトップ3は?
転職に至るまではそれ相応の理由があるわけですが、きっかけとしてどんな項目が多いのでしょうか? エン・ジャパン(株)は2020年8月に「『転職のきっかけ』実態調査」を実施しています。転職を考えている人に聞いた転職のきっかけの上位には以下のようなものが挙がりました。 1.やりがい・達成感を感じない(40%) 2.給与が低い(36%) 3.人間関係が悪い(26%) 人間関係は第3位。同僚と合わない、社長の機嫌を伺って空気が重いなどの声が見受けられます。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による業績不振をきっかけに職場の人間関係が悪くなったという人もいるようです。 仕事内容や給与の悩みは、転職することで解消するかもしれませんが、避けては通れないのが人間関係です。転職先で良好な人間関係が築けるという保証はどこにもありません。転職の理由が人間関係なら、行動を起こす前に改善方法について検討してみても良いかもしれません。 苦手な人の攻略法~DiSC理論を知ろう~ 職場に苦手な人がいると接するたびにストレスを感じてしまいますよね。そんなときは、相手のタイプに合わせて対応することができたら、余計な気遣いも減り、ストレスも軽減することができます。相手がどんなタイプなのか知る方法のひとつに「DiSC(ディスク)理論」があります。 DiSC理論とは? 行動傾向4つのタイプ DiSC(ディスク)理論とは、1920年代にウィリアム・M・マーストン博士が提唱した人間の行動パターンを分析する理論です。この理論では、人の行動傾向を以下の4タイプに分類します。 ・D(Dominance) =主導型 ・i(influence) =感化型 ・S(Steadiness) =安定型 ・C(Conscientiousness)=慎重型 上記のタイプに良し悪しや優劣はなく、複数の行動傾向をもつ人もいます。 他人への苦手意識は単に自分とは違う行動傾向を持つ人だからということも多いもの。お互いのタイプを理解・把握して、スムーズなコミュニケーションにつなげましょう。 タイプ別の特徴と接し方 主導型…意思決定が早く決断力がある せっかちなので相手の速いペースに合わせることが重要。伝達は結論から端的に説明し、曖昧な表現や態度は避けましょう。顔色をうかがったり、雰囲気を作ったりする必要はありません。自分が仕切りたいタイプなので「本人に決めさせる」「自分が決めたと思ってもらう」ことがカギになります。 感化型… ポジティブでコミュニケーション能力が高い 明るく楽しい雰囲気が好きで、オープンなコミュニケーションを求めます。ちょっとした雑談からでも距離を縮めることが大事です。人からの注目を好み、人とのつながりや評価を重視するため、みんなの前で褒めるのも効果的。「一緒に頑張りましょう」といった声かけもおすすめです。 安定型…協調性があり、思いやりがある 安定型の人は安心感が何より大切なタイプ。挑戦やリスクを好まないため、仕事は段階に分けた具体的な手順を示すのが得策です。奉仕精神が旺盛なので「みんなが助かっている」「周りのためになる」などは積極的に伝えましょう。 慎重型…論理的で事実・データを重視する データや事実ベースでのやり取りを心がけましょう。信頼できる根拠を伝えることが大切です。褒めるにも注意するにも、起きた事実をもとに話すと伝わりやすいでしょう。仲良くなろうとただ近づくだけでは逆効果になることも。