視聴率低下が止まらない…日本テレビ『news zero』大幅テコ入れも効果なしで番組に迫る危機
「パートナー制」はイマイチの結果
『news zero』(日本テレビ)がピンチだ。4年ほど前は最高で平均視聴率12%を記録していた同番組だが、最近は数字が悪化していると語るのはある日テレ関係者だ。 【画像】昼飯も食べられない多忙ぶり…藤井貴彦アナ「弁当片手に街を疾走」写真 「現在の世帯視聴率は曜日によって違いますが、4~5%です。有働由美子(55)がメインキャスターを務めていた時は5~7%でしたから、1~2%ほど下がっている状況です。今年4月からは藤井貴彦(53)がメインを務めていますが、やはり女性目線も踏まえてニュースを伝えられる有働の存在は貴重だった。現にTBSやフジテレビもその視点を大切にしており、キャスターなどには女性を推しています」 藤井アナの局内評価は決して悪くないという。しかし、有働アナが抜けた穴は想定よりも大きかったようだ。有働アナが『news zero』を降板する際、日テレ側は慰留したというが、彼女の意思は固かったという。 「テレ朝から甘い誘いがあり、どうやら『報道ステーション』のポストもチラつかされていたようなんです。そのせいで日テレは視聴率が悪くなかった『news zero』を刷新する必要に迫られ、有働アナとの関係をつなぎ留めるために『with MUSIC』をスタートさせることになった。 そんな『with MUSIC』は打ち切りの話まで出てきていて、テコ入れするかどうかの水準まできている。本当は有働にはロケもの、インタビューものをやってほしいけど、『有働Times』(テレビ朝日系)優先で、スケジュールが空いていないのです」(同前) 『news zero』は10月から3ヵ月間を目処に曜日別パートナー制を導入。現在は元『欅坂46』の長濱ねるやアーティストの篠原ともえ、プロクライマーの野口啓代らが参加している。さらに育休から復帰した滝菜月アナを起用するなど女性色を強める方向にシフトしているが「苦戦は変わらないようだ」と芸能プロ関係者は分析する。 ◆櫻井翔にも限界が浮上 “女性目線”を取り入れるために手を打ったかに思えるが、なぜ今後も改善しない可能性が高いのか。芸能プロ関係者が語る。 「有働時代は、芸能人の起用は櫻井翔くらいでした。夜のニュースは骨太さが求められるため、起用するタレントのイメージと報道の親和性を意識して起用してきた。しかし、今はその基準がとっ散らかってしまっています。なので、ひとまず火~木曜パートナーを3ヵ月ごとに変えるという“実験”をしている。でも特定曜日だけ出ても視聴者は定着せず、数字は反応していません」 頼みの綱の櫻井も、結婚などの影響もあり数年前ほどの力はないという。 「櫻井が出ても、『嵐』のファンはほとんど『news zero』を見ていない。事務所の性加害問題の報道姿勢が批判されるなどの逆風も相まって、そのミスマッチが深まり、櫻井もジリ貧になっている」(芸能プロ関係者) 『news zero』はパートナー制を導入したばかりということもあり、まだ打ち切りなどの話は出ていない。厳しい状況は続くが、それでも先の衆議院議員選では、希望も見えたという。 「唯一の希望は、先の衆院選特番の視聴率です。藤井・櫻井のコンビの『NNN衆院選 zero選挙2024』で、テレ朝の『有働Times』に真っ向勝負を仕掛けた。『有働Times』の平均世帯視聴率は9.7%だったのに対し、『zero選挙2024』は8.7%だった。結果的には敗れたものの、善戦したことからも視聴者が『news zero』に求めているのは、真正面からニュースを扱うことだというのは明らかです。来年1月からは、硬派なニュースを扱えることを条件に、新パートナーの選定が進められています。 報道番組は定着するまで時間がかかります。藤井が交代したのは今年4月なので、数字が悪くても1年は様子を見ることになっている。局内でも、1~2%の落ち込みならもう少し頑張ってみようかとなっています」(前出・日テレ関係者) 再び局の“夜の顔”としての存在感を取り戻すことができるか。
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