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子どもの誕生から6年間、親は睡眠不足 研究

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The Guardian

【記者:Nicola Davis】  親になると、睡眠時間が削られ、ゆっくり夢を見ることもできなくなることはよく知られている。だが、学術誌「スリープ(Sleep)」に掲載された新たな研究で、あくびが絶えず出るようなこの状態が6年間も続く可能性があることが分かった。  論文の共同執筆者である英ウォーリック大学(University of Warwick)のサカリ・レモラ(Sakari Lemola)博士は、「このような結果が出るとは想像していなかったが、親になれば確実に、多くの点で責任の範囲が変わる」と述べた。しばらくすれば夜泣きはなくなるだろうが、それでも子どもが夜中に起きたり、病気になったり、悪夢を見たりすれば、親はストレスや不安を感じ、それが睡眠に影響を与える可能性がある。  研究では、ドイツ在住の成人を対象に2008~15年にかけて年1回、対面式のインタビューを実施。第1子、第2子または第3子が生まれた女性2500人以上と男性約2200人から、最高6年にわたってデータを集めた。参加者には自分の睡眠の質について、0~10の間で点数を付けてもらった。また、平日および休日に何時間寝ているかという質問もした。  まず、これは意外ではないだろうが、女性は子どもを産んだ最初の年の睡眠満足度が、妊娠前に比べ低下していた。点数で見ると、出産した子どもが第1子の場合は平均で1.7点、第2子および第3子では共に1点強、満足度が低下していた。また女性の平均睡眠時間については、何人目の子どもかにかかわらず、妊娠前に比べて約40分短くなっていた。  意外だったのは、第1子の誕生が、女性および男性の双方の睡眠に長期にわたって影響を及ぼしていたことだ。女性の場合は、2人目以降の子どもが生まれた場合の影響を考慮したとしても、第1子誕生から4~6年、質的にも時間的にも相対的に睡眠が奪われていた。睡眠全般に対する満足度は平均1点余り低下し、睡眠時間は約25分少なくなっていた。  一方、第2子出産後、女性の睡眠は妊娠前の水準まで回復し、第3子出産後はほぼ元の水準に戻ることも分かった。レモラ氏はこれについて、第1子出産後の影響が尾を引き、睡眠の時間および質の「基準値が下がっていた」と説明した。  母親になる女性の支援を行っている英慈善団体、ナショナル・チャイルドバース・トラスト(National Childbirth Trust、NCT)で出産前講師を務めるキャシー・フィンレイ(Cathy Finlay)氏は、親たちの睡眠不足を軽減する方法があると提案する。 「睡眠不足は肉体的にも精神的にも疲労する。必要不可欠ではない家回りの雑用については思い悩まないようにし、家族や友人から手を差し伸べられたら、そうした助けを受け入れたほうがいい」とフィンレイ氏は言う。また、子どもが昼寝をするときに一緒に昼寝をすることや、親のどちらかが夕方に子どもの面倒を見て、もう一方の親は「夜のシフト」に備えて休むなどの方法も有効だと言う。  だが、親たちは思い悩むことはないとフィンレイ氏は述べる。「睡眠不足は辛く、疲れるが、永遠に続くわけではない」 【翻訳編集】AFPBB News 「ガーディアン」とは: 1821年創刊。デーリー・テレグラフ、タイムズなどと並ぶ英国を代表する高級朝刊紙。2014年ピュリツァー賞の公益部門金賞を受賞。

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