「ウィルキンソン」販売量が13年連続で過去最高を更新 コロナ禍での消費の変化に対応
アサヒ飲料の炭酸水ブランド「ウィルキンソン」の販売数量が1~11月累計で2716万箱(前年比11%増)となり、過去最高の販売数量を記録した。これは、2019年度に記録した年間販売実績を今年は1ヵ月残した段階での突破となり、13年連続で過去最高の販売数量を更新したことになる。 ウィズコロナによる外出自粛などの影響から、今年の清涼飲料水市場全体の販売数量が1~11月累計では前年比93%程度(同社推計)で推移する中、同ブランドは好調を持続している。 好調要因として、主力商品「ウィルキンソン タンサンレモン」を3月にリニューアルした際に、女優の篠原涼子を起用したコミュニケーションが女性を中心に支持されるなど、新たなユーザーの獲得に成功している。同品の1~11月累計の販売数量は前年比26%増と好調に推移している。 加えて、コロナ禍による在宅時間の増加に対応する「おうち時間」を楽しむレシピ提案や販促活動として、直接飲用や家飲みでの割り材としても利用できる、ペットボトル1L容器を対象としたLINEポイントキャンペーンなどのSNSを活用した施策の奏功がある。 また、女性人気の高いマスカットを同ブランドで初採用した「ウィルキンソン タンサンマスカット」の発売や甘くないクリアな味わいとキリッとしたジンジャーフレーバーが特徴の「ウィルキンソン タンサンクリアジンジャ」を再発売するなど、フレーバーのラインアップも充実している。 同社は「今年取り組んできた活動を通じ、コロナ禍における消費行動の変化に対応できたことが、業界平均を大きく上回る伸長と、過去最高の販売数量の更新につながったとみている。引き続き、炭酸水売上げナンバーワン(インテージSRI調べ) として『刺激、強め。』という『ウィルキンソン』の本質価値を高め、伸長傾向にある炭酸水市場のさらなる拡大と新しい飲用シーンの創出を目指し、年間販売目標の達成とさらなるブランド価値の向上を目指していく」としている。
日本食糧新聞社