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1日4回の手術をこなす外科医発、「一流」の睡眠法とは

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Forbes JAPAN

勇気を持って周囲にお願いしたこと

重篤な患者の手術を「朝イチ」に組み込む2つの理由 そうした個別に状態の異なる患者さん一人ひとりをつぶさに観察しながら、慎重に手術の順番を決めていきます。そのような状況の中、最もリスクが高く、かつ難しい技術が求められる患者さんの手術は、必ず朝イチに組み込んでいました。 その理由は、一刻を争う手術を優先する、という患者側の緊急度が1つ。そして、手術でベストパフォーマンスを出しやすい環境が朝である、という医者側の理由が1つです。 午前中は体力が十分に残っており、脳の疲れもなく、アドレナリンが分泌されやすい時間帯です。夕方の別の手術で手を抜いているようなことは100%ないと断言しますが、それでも、朝イチの方が心身ともにベストの状態で臨める可能性は高いのです。 たとえば、肺がんの手術は一般的に3時間ほどかかります。術前の準備や麻酔等を入れれば、朝の8時から13時くらいまで立ちっぱなしで頭をフル回転させて集中しなければなりません。頭も体もベストな状態でなくては、とても乗り切れないのです。 20分の仮眠が患者の生死を分ける しかし、本来あってはならないことですが、前日までの疲労が溜まって、手術前に「とてもベストパフォーマンスを出せそうもない」と感じる時があります。 そんな時、私は勇気を持って「20分ほど仮眠させてくれ」と周囲にお願いすることがありました。手術中に眠気に襲われて大事故を起こすより、ほんの少しの仮眠による回復効果を狙うのです。 これは、20分の経過が患者の病状に与える影響を計算しつつ、自分のパフォーマンスを一定以上に保つための回復に充てる、というギリギリの判断です。 医師のパフォーマンスの低下は、患者の「死」に直結します。出来る限りのコンディションを整えることは、外科医として、執刀技術と同じくらい重要なファクターです。「最高の手術は最高の体調から」という恩師の言葉を、私は外科医時代に何度も痛感することになりました。 一流は「夜」から1日をスタートさせている ベストの状態で手術に臨むためには、前日の睡眠が非常に重要な役割を果たします。常に一定以上のパフォーマンスを出し続ける「一流」を目指していた私が、睡眠に関して心がけていたことがあります。 スペシャルな睡眠方法があるわけではありません。ただ「前日の睡眠から手術は始まっている」と意識するだけです。「なんだ、それだけか」と思われるでしょうか。私の経験から言えば、ここに「一流」と「普通」を分ける大きな差があると思います。 「平日の行動を、時刻に沿って順番に書いてください」そう言われたとき、あなたはどう書きますか? ・7:00 起床 ・7:30 朝食 ・8:00 出勤 ...... こう書き始める人がほとんどでしょう。しかし、この時点ですでに普通のビジネスパーソンの考え方です。一流は、次のように書きます。

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