三ツ矢サイダーCMが炎上 制作サイドは炎上リスクにどう備えているのか?
ネット上の声にクライアント企業も過敏に反応!?
こうした背景もあり、昨今ではCMを制作する現場は委縮しているという。 「実際には消費者一人ひとりがそのCMを見ていなくても、SNSによってクレームや批判ばかりが拡散され、いつの間にかそれがマス(=大衆)の声かのように形成されることもある。クライアント企業は当然批判やイメージダウンを避けたいので、広告代理店やCM制作サイドに細かな注文を出す。これでは、創作意欲が削がれ、制作現場が委縮してしまい、その結果、無難な作品しかできない。また、直接クレームがなくても、ネットで炎上したことを受けて過敏に反応し、CM自粛を検討する企業もあり、表現の自由が損なわれている観もあります」(CM制作会社スタッフ) 多様性が叫ばれる現代。 “小さな声”を社会がすくい上げることはもちろん大切だが、その一方で半ばイチャモンとしか思えない理不尽な声に振り回されるケースも多く、今後もこの潮流はますます加速していきそうだ。 (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)