優勝を懸けた100度目の「早明戦」。日曜14時に国立競技場でキックオフ
1923年12月24日に初対戦が行われた「早明戦」が100度目の節目を迎える。通算成績は早稲田大学の55勝2分42敗だ。
関東大学対抗戦の優勝を争う大一番の舞台は、東京・国立競技場。観客は昨年の3万1915人を上回る見込みだ。
下馬評有利は唯一全勝(6勝)で、勝てば6季ぶりの対抗戦優勝、17季ぶりの“全勝”優勝となる早稲田大学。
早稲田大の勝点はトップの「36」。2週間前に帝京大学に敗戦(28-48)している明治大学の勝点は「31」だ。勝点差は「5」であり、明治大が逆転優勝するためには、最低限、3トライ以上の勝利による勝点6が必要となる。
一方の早稲田大は、負けたとしても7点差以内ならば勝点2が加わり優勝。アカクロ軍団が有利な状況だ。
さらに前述の通り、明治大は2週間前に帝京大に対抗戦初黒星を喫している。
20点差の決着で、内容は衝突局面で終始劣勢。敗戦後、明治大の神鳥裕之監督は「帝京大学のほうが全て上回っていた」と率直に語った。
ただ「後半はしっかりと戦えてスコアもイーブン以上にもっていけた」と話し、「このチームは一戦ごとに成長するチームだと思っていますので、今日の敗戦を糧に、また成長していきたいと思っています」と語った。
NO8木戸大士郎主将も「前半相手の土俵で戦ってしまい自分たちのラグビーができなかった。後半で自分たちのラグビーを持ってきても遅いと思いました」と、完敗といってよかった前半40分間(33-7)の出来を悔いた。
ただ成長するチーム、との認識は同じだ。
「若いチームで、まだまだ成長できるチームだと思っているので、成長して次につなげたいと思っています」(明治大・NO8木戸主将)
言うまでもなく敗北は成長の糧になる。
2019年度に優勝したSH齋藤直人主将(仏トゥールーズ)率いる早稲田大は、HO武井日向主将(リコーブラックラムズ東京)率いる明治大に7-36で完敗している。SH齋藤主将は日本一達成後「早明戦で負けたことが大きかった」と振り返った。敗北の受け止め方で成長曲線は変わる。