今後DXが進むテレビCM出稿のプロセス、最多の回答は「結果振り返りと戦略アップデート」【サイカ調査】
サイカは、独自の広告調査・研究レポートとして、「企業の広告宣伝担当者209人に聞いた テレビCM出稿のDX化に対する意識調査」を実施し、結果を発表した。
最もDXが進んでいないプロセスは「出稿・運用した結果の振り返り、戦略戦術設計のアップデート」
テレビCM出稿に関わる一連のプロセスの中で、現在まだDXが進んでいないと思うプロセスを調査したところ、最もDXが進んでいないプロセスとして挙げられたのは「出稿・運用した結果の振り返り、戦略戦術設計のアップデート(36.8%)」だった。次いで「出稿・運用(29.2%)」、「戦略戦術設計(28.7%】」も、約3割の人がまだDXが進んでいないと回答している。
※テレビCM出稿に関わる一連のプロセスは、下記のように定義。 ・戦略戦術設計(数値計画、ターゲット設定、訴求設定など) ・実行プラン策定(予算のエリア配分、局配分、線引き、フライトパターン設定、クリエイティブ設計など) ・出稿・運用 ・出稿・運用した結果の振り返り、振り返りに基づく戦略・戦術のアップデート ・上長・経営陣への報告
今後DX化が進むと想定されるプロセスも「結果の振り返り」に
Q1で「現在はまだDXが進んでいない」と回答したプロセスのうち、今後数年間でDX化が進むと想定されるプロセスを調査し、回答を得た(複数回答)。今後数年間でDX化が進むと考えられるプロセスとして最も多く挙げられたのは、Q1と同じく「出稿・運用した結果の振り返り、戦略戦術設計のアップデート(62人)」だった。次いで「出稿・運用(49人)」「実行プラン作成(42人)」と続いている。
DXの進行によりもたらされるメリット
Q1、Q2ともに1位であった「出稿・運用した結果の振り返り、戦略戦術設計のアップデート」のプロセスについて、DXの進行によって得られると思うメリットを調査したところ、DXの進行によって得られると思うメリットとして「業務が効率化・簡略化され、楽になる(業務にかかる工数が軽減される)(25.8%)」「精度が上がり、事業成果がより獲得できるようになる(25.8%)」が同率1位となった。
【調査概要】 調査主体:サイカ 調査名:企業の広告宣伝担当者209人に聞いたテレビCM出稿のDX化に対する意識調査 調査対象期間:2020年10月 調査方法:Webアンケート調査 調査対象:以下の条件を満たす209人の広告宣伝担当者 ・テレビCMを出稿している企業の勤務者(テレビCMのみを出稿している企業に限定せず、並行してその他のオフライン広告やインターネット広告を出稿している企業も含む) ・その企業にて、テレビCMの広告出稿業務、並びに出稿した広告の効果測定業務に現在従事している者
MarkeZine編集部[著]