【阪神JF】馬格のある馬が強く好走ゾーンは明確 京大競馬研の本命はアルマヴェローチェ
完成度が馬体重に反映される 前走から絞った大型馬に注目
12月8日(日)に京都競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)が行われる。アルテミスSの勝ち馬ブラウンラチェットや、デイリー杯2歳Sを制したランフォーヴァウらに加え、アメリカからメイデイレディがデットーリ騎手を背に参戦、18頭が集まった。 【阪神ジュベナイルフィリーズ2024 推奨馬】前走は二冠牝馬に匹敵!勝率50%データ該当で盤石 メイデイレディも解説(SPAIA) 日本の2歳戦に海外から参戦があるとは思わず驚いたが、当連載で頻繁に海外馬に本命を打っている私としては、ぜひ頑張ってもらいたいところだ。しかしデータではどうだろうか。2歳馬の完成度を示す手掛かりとして馬体重を参考に予想していく。 過去10年の阪神JFにおける馬体重別成績を調べた。2歳牝馬ということで軽い馬も多い中、最も好走しているのは馬体重460kg~479kgのゾーンで【7-3-4-36】。馬券内の半分近くを占める。昨年1、2着のアスコリピチェーノ、ステレンボッシュもここに該当していた。 480kg~499kgも【3-1-0-16】と悪くない。このゾーンから馬券になった4頭は全て翌年のGⅠでも連対しているため、先々まで注目したい。 一方、440kg~459kgは【0-3-4-41】で複勝率14.6%、420kg~439kgは【0-3-2-33】で複勝率13.2%と馬体が小さくなればなるほど成績が落ち、420kgを切ると【0-0-0-21】と全滅している。重賞馬でも厳しい戦いを強いられており、あまりの軽量馬は無視しても問題ないだろう。 続いて前走馬体重との比較も調べた。前走と比較して馬体重を減らした馬が【7-5-7-89】複勝率17.6%、同じ馬体重だった馬が【3-2-1-15】複勝率28.6%、増やした馬が【0-3-2-44】複勝率10.2%。GⅠへむけて馬体を絞った馬の好走がしている。 成長途上の時期ながら馬体重を増やした馬の勝ちがなく、複勝率も低いことに驚いた。飼い葉が分かりやすく身になっている点で好感が持てるものの、2022年2番人気モリアーナや2019年2番人気ウーマンズハートなど人気でも走らない例が多いため軽視したい。 今年、前走馬体重が好走ゾーンの460kg~479kgにあたるのはジューンエオスのみ。480kg~499kgに当たるのがテリオスララ、ダンツエラン、ミストレス、アルマヴェローチェの4頭だ。 特にダンツエランとアルマヴェローチェは少し馬体を絞ることで470kg台に乗る可能性が高いため注目したい。メイデイレディは調教後の馬体重が450kgと大きくなかった。データ上、1着は厳しそうだ。