【番記者座談会】W杯最終予選「10月天王山」直前!! "史上最強"森保ジャパンのリアル評
――10月の2連戦(11日にサウジアラビア戦、15日にオーストラリア戦。いずれも日本時間)はどのような戦いになりそうですか? B サウジはここで負けたらロベルト・マンチーニ監督がクビになるかもという噂もあり、背水の陣で臨んでくるはず。ただ、そこまでの戦術家ではないので、日本がしっかり戦術的に組み立てれば、普通に勝てる相手です。 A サウジは国内リーグに海外からビッグネームを呼びすぎた結果、マンチーニ監督も「20人がクラブではベンチ」と嘆息。この状況が10年続けばサウジは強くなると思いますが、短期的には弱くなるので、今回の最終予選では日本にとって好材料。 警戒するとすればサウド・アブドゥルハミド(ローマ)ですが、クラブでは出番が限られているので試合勘に難がありそうです。 ――アウェーでのサウジ戦の次は、埼玉スタジアム2002でのオーストラリア戦です。 C オーストラリアは監督が代わったばかりで再建中。未知数な相手ですね。 B トニー・ポポヴィッチ新監督はDF出身でディフェンシブな指導者。加えて、今のオーストラリアはタレント不在なので、フィジカルを押し出した昔ながらのスタイルに戻すんじゃないかといわれていますが、そのほうが日本としては嫌です。 また、23歳以下の若手が育ってきているので、メンバーをガラッと変えてくる可能性も。裏に抜けるスピードの速い選手がもしいたら厄介です。 A アジア杯でも、日本は前線にボールを放り込んでくる相手に苦戦しましたからね。日本にとって幸運なのは、対戦するのが新体制2戦目であること。初戦をスカウティングできるので対策も立てやすく、日程面も味方になっています。 これはもう森保監督の人徳のおかげ。それと組み合わせ抽選会でドロワーを務めた岡崎慎司さんのおかげ(笑)。 B この10月シリーズが前半戦のヤマ場ですが、2連勝すれば予選突破がほぼ決まりそう。不安材料があるとすれば、中東の暑さとジャッジくらいじゃないかと。 C 今回、サウジ戦が行なわれるスタジアムは、去年のクラブW杯では冷房が効かなかったという話を聞きます。その点が気がかりですね。