睡眠導入剤混入薬で7人に意識障害 岐阜・高山市の医院処方
製薬会社「小林化工」(福井県あわら市)が製造した水虫などの経口治療薬に睡眠導入剤の成分が混入していた問題で、東海地方でも複数の患者が副作用を起こしていたことがわかりました。 この問題をめぐっては、服用した1人が死亡するなど、これまで157人に健康被害が確認されていますが、岐阜県高山市のクリニックでは問題の薬を5年ほど前からアトピーなどの治療で処方していて、最近になって7人に意識障害などが表れたといいます。 ナチュラルクリニック21の久保賢介院長は「非常に安全な薬だという認識があったが、(睡眠導入剤の)成分が入っていると聞いたときは驚いた」と話しました。 同クリニックは今月3日、販売元に対し7人の症例を文書で報告したといいます。 小林化工は、薬を処方された患者に対し見舞金として30万円を支払うとともに第三者委員会を設置して原因究明を進めています。