道の駅の設置を願い…『1日限りの道の駅』でアピール 中部横断自動車道の全線開通で甲信越地方へのアクセス向上 静岡・清水区
静岡市清水区の庵原地区。21日、地元市民らによる「ユニークなイベント」が開催されました。 駿河区役所職員:「ただいまより『リベンジ第1回清水庵原フェス』開会を宣言します」 クラッカーで幕を開けた、手作り感満載のこちらの催し。実は「庵原地区に道の駅を作るため」の社会実験イベントです。
開催場所は庵原球場の駐車場。地元の野菜や加工品、清水の海の幸などが庵原地区に勢ぞろい。“1日限りの道の駅”が登場しました。 庵原地区道の駅実行委員会 山梨滋己委員長:「清水には道の駅がないんですよね。山梨・長野方面から道の駅を目指して、ついでに清水の名所を周るというようなパターンが定着してくれるといいなと思っている」 開催にあたっては地元の有志らが、およそ3年前から準備を進めてきました。今年2月に行う予定でしたが、コロナの影響で延期に。ようやく開催に漕ぎつけ、イベントの名前には「リベンジ」の言葉が― 庵原地区道の駅実行委員会 山梨滋己委員長:「清水の農産物や魚など特色があるので、ぜひここを目指して他県から人を呼べれば、ということを強く念じている」
「道の駅構想」の背景に中部横断自動車道
そもそも、なぜ庵原地区で「道の駅構想」が生まれたのか。その背景には…。 静岡市の新清水ジャンクションから長野県の佐久小諸ジャンクションを結ぶ中部横断自動車道。去年8月、静岡―山梨間が全線開通し、甲信越地方へのアクセスは格段に良くなりました。そこに目を付けていたのが新清水ジャンクションからほど近く、新東名高速と東名高速の連絡道路の「清水いはらインターチェンジ」がある庵原地区です。 庵原地区道の駅実行委員会 山梨滋己委員長:「実際に他の地区の道の駅を目指して旅行する、小さな(近場の)ドライブが結構定着しているみたいなんです。人が動けばお金が動くということで(道の駅は)かなり地域に貢献してくれると聞いているのでそういうものができたらいいと思う」