「一緒に死のう」92歳寝たきり母を殺害 残された最後のメモ 繰り返される介護殺人
■検察側と弁護側 食い違う主張
母親を殺害した理由を問われると、前原被告は「母を殺したのは私ですが、母から頼まれてしたことです」と述べ、母親に頼まれたと主張しました。 事件直前にも、次のような会話をしたと証言しています。 前原被告 「普段は何も聞き取れなかったが『苦しいから楽にしてちょうだい』というのは聞き取れた」 弁護側 「それに対してあなたは?」 前原被告 「最初は黙ってました。そしたら『楽にしてちょうだい。殺してちょうだい』と言われた。なので『分かったよ。一緒に死のう』と言った。そしたら、母はうなずいた後に目をこすっていた。涙を流しているように見えました」 検察側は「経済的困窮から、重度の認知症がある母親を計画的に殺害した」と指摘し、殺人罪が成立すると主張。一方、弁護側は、1人で介護をしていた前原被告が母親から殺害を依頼されていたとして、殺人罪ではなく同意殺人罪だと主張しています。 弁護側 「お母さんに何か言いたいことは?」 前原被告 「すみません…。もしあの時に戻れるのであれば、もう一度やり直せたらと思う。母と一緒に生活していき、あんな形で終わらせないようにしたいです」 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年12月13日放送分より)
テレビ朝日