初キャップも期待される【大学ラグビー】ネクストジャパン7選! いよいよ選手権に登場する名門校のキーマンたち
ラグビー日本代表は今年のテストマッチ(代表戦)を4勝7敗と負け越した。秋には強豪国との大一番を大差で落とし続けたとあり、組織の状態が懸念される。 【画像】 世界に名を馳せるトッププレーヤー30選! ただ、新風を吹かせているのも確かだ。昨年までの常連組が辞退したり、選考されづらくなったりするなか、9年ぶりに復職したエディー・ジョーンズヘッドコーチは大学生を抜擢。早大2年の矢崎由高が6キャップを獲得し、その後を追うように複数の選手がスコッド入りや練習生参加を叶えている。 今年の代表活動が終わるよりも先に、全国大学選手権が開幕している。全国トップ級の大学は、ジャパンが解散して約2週間後にあたる12月13日の3回戦、もしくは21日の準々決勝から参戦する。 本稿では、初のキャップ取得が強く期待される大会出場選手のうち7名を紹介する。 ――◆――◆―― (カッコ内は所属先と学年/ポジション/身長・体重=直近の試合記録を参照/年齢) ●佐藤健次(早大4年/フッカー/177センチ・107キロ/21歳) スクラム最前列中央のフッカーへ転じたのは早大2年時。桐蔭学園高校の主将兼ナンバーエイトとして全国大会2連覇を果たした頃から、日本代表として活躍するにはこのコンバートが必須と読んでいた。 決断を正解にしつつある。目指していた日本代表へ、事前の候補合宿をパスして加わったのは今年6月。テストマッチデビューこそ逃すも、ナショナルチームと繋がるJAPAN XVとして試合経験を積めた。 秋以降の大学シーンではスクラムにおけるリード、爆発力、パスとキックを織り交ぜる独創性、自信に満ちた笑顔といった特徴を勝利に繋げる。加盟する関東大学対抗戦Aで全勝優勝を果たした。 「僕らは最後に『荒ぶる』(選手権優勝時のみ歌える第2部歌)を獲って、やっと満足できる」 ●服部亮太(早大1年/スタンドオフ/178センチ・80キロ/19歳) 今季の大学ラグビーシーンにあって最大級の旋風を巻き起こす。時にスクリュー回転をかけるキックでエリア合戦を優位に進め、攻めに転じるや、しなやかな走りとモーションの速いロングパスでチャンスを広げる。甘いマスクも印象的。 元日本代表スタンドオフの大田尾竜彦監督は「上のレベルでも困らないように」と、この新人へ相手防御の近くで動くプレーする習慣、プレー選択のバランスを取る意識について伝授しているよう。フィジカル強化も課題のひとつで、本人は周りの部員より長くダイニングに残って食の細さの改善に努める。 「ジャパンに行きたいとは思いますけど、早大でやっていくことに意味があると思っていて、そのために入学したところもあります」 地に足をつけたまま、大舞台へ上がるか。
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