自宅学習にオススメ 3歳から学べる端末不要のプログラミング教材『ブロックでまなべる!はじめてのプログラミング プレプロ』
論理的思考力を身に付けたり、コンピューターを活用して問題解決する方法を身に付けたりする「プログラミング教育」に興味を持つ人は多いのではないだろうか。小学校でプログラミングが必修化されることもあり、「就学前から子どもにプログラミングに触れさせておきたい」と考える家庭は今後増えていくと予想される。 【写真】アナログでも学べて楽しい『ブロックでまなべる!はじめてのプログラミング プレプロ』 しかし、プログラミング教材にはパソコンやスマートフォンを利用したものが多いため、未就学児ではうまく使いこなせなかったり、すぐに飽きてしまったりするといった問題が生じやすいのが難点。プログラミング教育をする際は、子どもが苦手意識を持ってしまわないよう、いかに楽しみながらプログラミングに触れさせるかという点が大切だ。 今回は、未就学児でも遊んでプログラミング的思考力を育める『ブロックでまなべる!はじめてのプログラミング プレプロ』を親子で体験した様子をレポートする(※元記事では適宜、画像を掲出)。 『ブロックでまなべる!はじめてのプログラミング プレプロ』は、プログラミング教室を展開する「アーテック」と「ポプラ社」が2020年11月に発売した教材だ。3歳から5歳の未就学児を対象としており、パソコンを使用することなくプログラミング的思考力を養えるのが特徴となっている。 箱の中身は、46個の「アーテックブロック」と全64問の「ブロックワークブック」、2種類の「アンプラグド・コンピュータサイエンス・ゲーム」に分けられている。「アーテックブロック」は、2014年にグッド・トイ賞に選ばれているおもちゃ。タテ・ヨコ・ナナメ自由に差し込みながらさまざまな形を創り出せるので、子どもの想像力を高めるにはうってつけだ。 ・直感的に学習を進められるのが魅力 筆者が説明書を読んでいる間に、息子たちは「ブロックワークブック」を見ながら直感的に学習を進めていた。絵を見ながらブロックをうまく組み合わせていたため、ある程度は親の介入が無くてもステップアップできるようだ。 自分自身で組み立てたブロックがテキストの図形や枠線にピッタリ合った時は「やったー!!」と声を上げて喜んでいた。これまで買い与えたどの知育教材よりも意欲的に取り組んでいたので、購入して損をした気分になることはなかった。 ただし、問題のレベルが高くなるとブロックの段数が高くなったり、歯車を使った問題が出題されたりするので、年齢によってはクリアできない問題がある点は注意しなければならない。途中でつまずく子どもが多いと思われるため、子どもの理解度にあわせてうまくサポートすることが大切だ。 ・ハマりすぎ注意!? ゲーム性の高い学習教材は親子で夢中になれる 『ブロックでまなべる!はじめてのプログラミング プレプロ』には、ゲームを通じてプログラミング的思考力を養える教材も入っている。「だいぼうけん!おたからアイランドすごろく」は、5つのお宝を最短で集められる道筋を考えて、順番通りにいちばん早く手に入れた人が勝ちというゲーム。ゲームの途中で王様から届く手紙によっては、行く手を阻むモンスターの位置が変わったり探すお宝の種類が変わったりするため、最後まで誰が勝つかわからないのがおもしろい。 大人が真剣に取り組んでも負けることがあるため、子どもの勝負に真剣に向き合えるのも魅力。1日10戦以上対戦を求められた筆者は翌日腰痛に悩まされたので、適度に休憩を取りつつ遊ぶか、テーブルと椅子を使ってプレイするのがおすすめだ。 ・協力プレイなら「ロボットたんけんたいゲーム」 「ロボットたんけんたいゲーム」では、順位や勝ち負けが決まる「だいぼうけん!おたからアイランドすごろく」とは違い、親子で協力プレイが楽しめる。このゲームは、プレイヤーが持っているコマンドカードを使ってロボットを操作し、制限時間内にカギを取ったうえで秘宝を手に入れるのが特徴だ。 盤面上ではルーレットによってエネミーが変則的に動くので、カードの出し方を相談しながらうまく並べる必要がある。コマンドカードの通りにロボットを動かすので、疑似的なプログラミング体験を遊びながら身に付けられるのが良いところだ。ただし、ルールを覚えたりカードの並べ方のコツを理解したりするのがやや難しいので注意が必要。年齢によってはうまく遊べない場合があるので、大人の適切なサポートが求められる。 ご紹介したように、『ブロックでまなべる!はじめてのプログラミング プレプロ』では、ブロックの組み立てやすごろくといった遊びを通してプログラミング的思考力の育成を図る教材だ。年齢によって必要なサポートは異なるが、親子のコミュニケーションを深めつつ子どもの能力を高められる魅力的な教材となっているので、この機会にチェックしてみてはいかがだろうか。
横井/合同会社スイフィット