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ココだニャン! 転落の男性発見 飼い主ら用水から救助

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北日本新聞

■富山南署 27日に感謝状  田んぼに囲まれた小さな集落に夜の闇が迫る中、1匹の猫が道から用水をじっと見つめていた。視線の先には転落して身動きが取れなくなった男性の姿-。「ココにいるニャン!」。16日午後7時半ごろ、富山市青柳新の用水路に転落した60代の男性を、近くに住む新田知子さん(45)ら男女5人が協力して救助した。新田さんの雌の飼い猫「ココ」の普段とは違う様子に、別の住民が気付いたのがきっかけだった。 (上田友香)  新田さんは2017年4月に知人からココを譲り受けた。ココは人に甘えるのが苦手で内気な性格。お散歩するのが大好きで、男性が転落した用水路の近くはお気に入りのコースだ。  普段とは違うココの様子に気付いたのは、近くに住む女性(77)だった。「何を見ているのだろう」と思って視線を追うと、用水付近で何か白いものが見えたという。家族と共に用水をのぞくと、仰向けで男性が倒れていた。

 ちょうどその頃、新田さんは外の騒ぎに気付き、息子の大樹さん(20)、竜二さん(18)と一緒に家を出た。すると、この女性らが用水から男性を助け出そうとしていた。  幅60センチ、深さ40センチ、水深15センチほどの用水から大人を引き上げるのは一苦労。大樹さんと竜二さんの存在が大きかった。男性は病院に運ばれたが、軽傷で命に別条はなかった。  ココが“第一発見者”だと新田さんが知ったのは翌日だった。女性に教えてもらい「まさか人助けをするとは」と驚いたという。その日は家族みんなでココを褒め、大好物のかつお風味のキャットフードを山盛りにして食べさせた。「いろんな偶然が重なって命を助けることができて良かった」と新田さんはほほ笑む。  富山南署は27日、5人に感謝状を贈る。もちろん、ココにも特別な記念品を用意する予定だ。

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