ハミルトン「こうなる運命だった」メルセデス最後の予選は他車の弾いたボラードを拾ってまさかのQ1敗退も、本人は寛容な姿勢|F1
2024年のF1最終戦、第24戦アブダビGP予選を終え、メルセデスラストレースとなるルイス・ハミルトンが、不運な形で予選Q1敗退となった土曜日を振り返った。 【動画】『そういう事かぁ』 メルセデス最後の予選でまさかのQ1敗退となったハミルトン…タイムが出なかった原因はマグヌッセンが飛ばしたボラードを拾ってしまったため Q1では残り4分が迫り、各車Q1のラストアタックへと出ていった。トラフィックが発生する中、ハミルトンは最後のアタックでQ2進出ペースで走行していた。 だがこのアタックラップのセクター3区間、コース脇に退避していたアウトラップ中のケビン・マグヌッセンがボラードを弾き飛ばしてしまう。 それがレコードラインを通過するハミルトンの車体に引っかかり、最後セクター3でタイムを伸ばせずQ1敗退となってしまった。
2013年から籍を置くメルセデスで12シーズン戦ったハミルトンは、すでに来季からフェラーリへの移籍が決まっている。メルセデス在籍最後の予選は偶発的な出来事により、不本意な結果に。 だがハミルトン本人はサバサバした様子で笑顔を交えながら「こればかりは仕方ない。そうなる運命だったんだよ」とミックスゾーンで語った。 「メルセデスで最後のレースになるし、今回は本当に期待していたんだよ。おそらく表彰台に上がれるチャンスがあるはずだと本当に思っていたからね。マシンの調子も良かった。でも、結局こればかりは運命だったとしか言いようがない」 「あんなパーフェクトなタイミングでボラードを拾ってしまうとはね……。こんなことが起こるとは思っていなかった。本当に不運だったけど、こればかりは仕方がないと思う。そうなる運命だったんだよ」 「自分としてもすべてを正しくやったとわかっているし、自信も持っていた。今週末は正当な手順を踏んできたからね」
予選Q1で18番手となったハミルトンだったが、チャールズ・ルクレールとアレクサンダー・アルボンのグリッド降格により、ハミルトンは16番手からのスタートとなる見通し。 2つグリッドが上がる見込みであることを伝えられると「本当に?それが日曜日、僕の助けになることは間違いないね」と語り、決勝レースに向けて意欲を示した。 メルセデス在籍12シーズンで6度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトン。同チームで最後の予選は偶発的なアクシデントにより早期敗退となってしまったが、メルセデスラストレースでは後方からどこまで追い上げられるのかが注目となる。 アブダビGP決勝は日本時間8日22時スタートとなる。