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なぜかシュール!昭和初期の「婦人画報」表紙がキモカワで気になる…!

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婦人画報

表紙史上極めつけの不思議表紙

水泳帽のようなものを被った女性が不思議な笑みを浮かべています。思わず、ぎょっとするようなこの表紙は、1930(昭和5)年のものです。この頃は、世間に流布した「エロ・グロ・ナンセンス」の影響を受けたのか、こんな不思議なキモカワ表紙が登場しました。(昭和5年11月号) 「婦人画報」115年の歴史のなかで、おそらく極めつけの不思議ナンバーワンなのではないでしょうか。キモカワというより、ここまでくれば立派なシュールリアリズムの域。モデルは、及川道子という、当時一世を風靡した映画女優。画像検索をすると、ベレー帽のような帽子を被った姿が何枚か出てくるので、水泳キャップのような帽子は、それかと納得。ただ、口を半開きにしたこの表情の写真をなにゆえ選んだかは大いに疑問。及川道子は、清楚なキャラクターを演じ、大人気を博したものの、わずか26歳で死去した伝説の女優で、この当時23歳。もしかしたら、天国で、この表紙担当編集者を恨んでいるかも……。

踊り子をコピペで背景にずらりと配置

コピペで増殖したダンサーがポーズを決めています。300号突破の記念号であるこの表紙は、キモカワでもなく、エロ・グロでもなく、記念号ならではの華やかさを漂わせています。昭和3年に発足し、宝塚歌劇団と並び大ブームを引き起こしたのが、後の「松竹歌劇団(SKD)」の前身である「松竹少女歌劇部」。この表紙は、おそらくこの劇団をイメージしたものでしょう。(センターのモデルは笹川照子)内容が扇情的だとして、警察から指導を受けたこともある劇団を彷彿とさせる表紙なんぞ、ある意味では勇気ある決断だったのではないでしょうか。そして、踊り子をコピペで背景にずらりと配置するのも、当時としては新しい発想だったことでしょう。時代の空気を反映した表紙は、時にキモカワ、時にエロ・グロ。でも、作り手は、斬新な表紙、人の目を惹く表紙を生み出そうと必死だったに違いありません。1930(昭和5)年8月号

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