新生ヴォルフスブルクに再興の兆しが――【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
久しぶりに熱狂に包まれたシーズン最終戦のスタンド
昨年6月にスポーツ部門トップに就任し、規律と指針をもたらしたシュマツケ。自身の考えと共鳴するグラスナー新監督を迎え、さらなる躍進に向け余念がない。(C) Getty Images
2年連続で昇格/降格プレーオフに回るなど不甲斐ない戦いを続けてきたヴォルフスブルクが昨シーズン、6位に食い込む大躍進を遂げた。新たにグラスナーを監督に迎えた元王者に再興の兆しが――。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2019年9月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― 昨シーズンの最終節、フォルクスワーゲン・アレーナは割れんばかりの大歓声に包まれていた。この日、ホームのVfLヴォルフスブルクは攻撃陣が大爆発し、FCアウクスブルクを8―1と一蹴。8ゴールはブンデスリーガ1部でのクラブ最多得点記録であり、この勝利によって6位に滑り込んだチームは、見事にヨーロッパリーグ(EL)の出場権を手に入れた。 それにしても、ヴォルフスブルクの試合がこれほどの熱狂に包まれたのはいつ以来だろうか。絶対王者バイエ
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