バックカントリーを安全に楽しむガイドツアーのすすめ
バックカントリーを安全に楽しむなら、ガイドツアーがおすすめです。
[BACKCOUNTRY GUIDE TOUR] ガイドツアーのすすめ
あらゆる登山活動のなかでも、バックカントリースキー&スノーボードがリスキーなのは、積雪の安全性判断が難しいことにある。同じ雪山でも冬山登山なら、雪崩リスクの低い地形を選んで行動することも可能だが、滑る場合はワイドオープンの1枚バーンや急峻な沢状地形、先が見えないノール状地形といった雪崩のリスクが高い斜面ほど楽しいのだから困ったものだ。
そこで安全に行動するためには、リスクマネジメントが欠かせない。 これはいわゆる弱層テストをすればいいというほど単純なものではなく、気象の推移や地形、コンディションなどさまざまな要因を総合的に判断する高度なスキルが求められる。
どこにどんなラインを描こうかと期待は膨らむ。
それを身につけるには専門的なトレーニングと、それなりの年数を経た現場経験が欠かせない。まさにプロフェッショナルの世界である。 小誌が繰り返しガイドツアーを推す理由はここにある。 ハイクアップや滑走、ルートナビゲーションなど行動するための技術はバックカントリーでの実践を通じて身につけることができるが、専門的なリスクマネジメントはそうはいかない。
嵐が去った翌朝、青空に映える白い霧氷。冬の自然が織りなす美しい瞬間に出合えるのも、バックカントリーの大きな醍醐味。
そこで、その部分は資格を持ったガイドに委ね、私たちは楽しみながら経験値を上げていくのがベターな流れだと考えている。 また、その山に精通したローカルガイドがいれば、その日にもっともいいコンディションの斜面を滑る確率も高いし、なにより楽しく充実した1日になることは間違いない。
気に入ったツアーにリピートすれば、いい仲間も得られるだろうし、ガイドとも公私を超えた友人関係になることも少なくない。だから、まずはガイドツアーから始めてみる。これが楽しく安全なバックカントリーライフを送る最大のコツなのだ。