16才の女の子が首相に…!?「1日限定」の企画で彼女が語ったこと
フィンランドで10月7日、16才のアヴァ・ムルトさんが「一日首相」を務めました。フィンランドの首相は、34才の若い女性首相として、世界でも有名なサンナ・マリン氏。ムルトさんはマリン首相の代わりとなって、スピーチをしたり、各省の大臣と意見交換をしたりしました。今回の「一日首相」のプロジェクトは、10月11日の国際ガールズ・デーを記念した、NGO「プラン・インターナショナル」の企画で行われました。【BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子】
女の子がリーダーになる一日
国際ガールズ・デーは、女の子の権利や、女の子のエンパワメントの促進を国際社会に呼びかける日で、国連が定めています。 「プラン・インターナショナル」は女の子や女性への支援に力を入れ、子どもの権利促進、差別や貧困がない社会を実現するために活動する国際NGOです。 2012年から毎年、国際ガールズ・デーには世界各国で様々なイベントなどを実施していて、女の子がリーダーになる「Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)」も各地で行ってきました。 男性が占める割合の高い首相、大統領、社長、議長などの役職を女の子が1日つとめることで、女の子自身が権利や可能性に気づき、それを見た社会も変わっていくことを目的としています。
フィンランドの16才が語ったこと
一日首相を務め、スピーチをしたムルトさんは、世界の男女格差についてこう語りました。 「皆さんの前の前で今日、お話できることはとても光栄です。一方で、女の子がリーダーになるというようなキャンペーン自体も必要がなくて、私がここに立つこともなければ良かったのに、とも思います」 「事実、私たちはまだ男女平等を達成できていないのです。世界のどこでも。この地域(北欧)では、私たちは達成したこともありますが、まだまだするべきことが残っています」 今年のテーマは、女の子とテクノロジー。 ムルトさんは女の子や女性がオンライン上で中傷に遭ったり、性的な被害にあったりすることにも言及。また、「女の子だからパソコンやIT系はできない」「女の子らしくない」といったステレオタイプに押し込められている現状なども指摘しました。 その上で、「しかし女の子たちはただの『被害者』ではない。私たちは絶大な可能性を持っていて、女の子の力が得られれば、多くの問題を解決することもできます」と話しました。