リングは「灰皿」の上に! ジュエリー・デザイナー、ソフィー・ビル・ブラーエに学ぶインテリアのヒント
ジュエリーデザイナーのソフィー・ビル・ブラーエは、コペンハーゲンの中心地から北に自転車で20分ほど走ったところにある静かな街、ヘレルプに住んでいる。 【写真】模様替えの参考に!世界の夢のインテリアを拝見 「近所はまるでハリー・ポッターの世界。すべての通りに花の名前がついていて、海が近いのもうれしいわ」 今年、自身の名前を冠したブランドが10周年を迎える。ジュエリーをデザインするうえで大切にしているのは、気負いなく身に着けられることだという。彼女はお気に入りのジュエリーを着けたまま、エーレ海峡で毎日のように泳いでいる。 「新しいデザインに取りかかるときは、頭の中をすっきりさせる必要がある。ものすごく冷たい海で泳ぐととても新鮮な気持ちで一日のスタートを切ることができるの」
ソフィーは弟のフレデリックとともに、彼女の言葉を借りると“伝統的なデンマークの家庭”で育った。 「家の中には繊細で美しいものがたくさんあった。“触ってはダメ”“気をつけて”と言われるのではなく、よいものを大切に扱い、日々の生活のなかで実際に使うことを覚えたわ」 10歳のころからパールを使って、ちょっとしたアクセサリーを作るようになった。完成品は母の友人に買ってもらっていたという。 「当時は、まさか自分がジュエリーデザイナーになるとは思っていなかった」 はじめは工芸を学ぶためにコペンハーゲンで金細工職人の下に見習いに入り、その後ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートの修士課程でジュエリー製作を専攻した。2011年に自身の会社を設立し、10年後にはジュエリー業界を牽引するひとりになった。
クローゼットの話題に移ると、「Tシャツとニューバランスのスニーカーにダイヤモンドのジュエリーを合わせるのが大好き」と話す。ドレスアップしたい日にはモリーゴダード、バレンシアガ、シャネルかプラダなどを着るそうだ。 この日選んだのはセシリー・バンセンの黒のベルベットのスモックドレス。「世界一好きなアイテムなの。同じデザインで色や素材違いのものをたくさん持っているわ」 そこに大小のパールを2連にしたペギーシリーズのネックレスを合わせている。10代のころからイヤリングは片耳だけ着けるのが好きだった。それは今も変わらない。 「身の回りを常に整理するクセがあるの。自分が着るものや、家のインテリアを整えることで気持ちが落ち着く。もし指輪を左手に着けたのなら、イヤリングは右耳だけ、というふうにね」