俳優・山口智子さんが語る旅のチカラとは? 「体感」が生み出す心の旅、人生を豊かにする旅の醍醐味を聞いた
ツーリズムEXPOジャパン(TEJ)2024のスペシャルサポーターを務めた俳優の山口智子さん。TEJ開幕の記者会見では、「きっと世界で一番旅が大好きだと自分では思っております。人生における感動はほとんど旅から得たと言っても過言ではないくらい、数々の感動をいただきました」と語るなど、旅に対する愛があふれることで知られている。そんな山口さんに、人生を豊かにする旅の力について語ってもらった。
旅の原点は兼高かおるさん
10年間の音楽を追う旅をまとめた音楽映像「体感」、書籍「LISTEN.」を発刊。日本再発見の旅を映像に収めたYouTubeチャンネル「山口智子の風穴!?」も配信するなど、旅に関する活動を積極的に展開している山口さん。2023年には旅を通して文化を伝える業績を讃える「兼高かおる賞」を受賞した。 「今、一番言ってみたいところはエジプト」と山口さん。TEJの会場では、そのエジプトやインドなどのブースを訪れた。「それぞれの国のパワーを感じました。ちょっとした世界旅行をしている気分に浸れました。まだまだ知らないことにあふれている。それに出会うことが旅の醍醐味ですよね」と話す。 山口さんが、旅の楽しさに目覚めたきっかけは、兼高かおるさんだ。「世界に飛び出してチャレンジする兼高さんをテレビ番組で見て、世界にはこんなにキラキラ輝いているところがあるのを知って、『絶対行かなきゃ』」と思ったという。 これまで訪れた国や地域は数知れず。日本国内もさまざまな地域に足を運んだ。「日本からは遠い土地でありながら、その場に立つと、景色や、音楽のメロディやリズムに何故か懐かしさ覚えました。遥かな地を旅していると同時に、自分の中に深く降りていくような旅でした」と振り返る。 ポルトガルでは、日本との深い縁やファドに魅了された。その後、ポルトガルには何度も訪れ、アソーレス諸島にまで足を伸ばし、もっと深く知りたいとポルトガル語も学んだ。 山口さんは、撮影で海外に行くこともあれば、一人旅をすることもあるという。「一人旅は大変ですけど、贅沢でもありますよね」と話す一方、「旅は生命体としてサバイバルする能力を訓練する場だとも思う。普段の生活で弱った自分に喝を入れることにもなります」と笑う。