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“暗転”の日々振り返る 断水、残暑も市民ら備えの季節 市原 大規模停電 【台風豪雨1年】

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千葉日報オンライン

 9日で1年が経過した房総半島台風(台風15号)で、県内では電柱や電線の損壊により最大約64万戸の大規模停電が発生した。最大6万6800戸で最長15日間にわたり電気が止まった市原市。厳しい残暑の中、エアコンが使えず熱中症で死者が出て、断水も各地で起き、市役所などには水を求める人の長い列ができた。市民は日常生活が暗転した1年前の災禍を思い返しながら、今年の台風シーズンを迎えている。  房総半島を横断する国道409号沿いにある同市宿地区では、昨年9月9日から停電し15日に復旧したという。「早く夜が明けるのを待つしかなかった」。こう振り返るのは、住民の常澄良平さん(82)。懐中電灯などを照明代わりとして、窓を開け放ち暑さをしのぐ生活が続いた。  夜中、飼い犬のほえ方がいつもと違うので庭に出たら、明かりを手にした不審な男がいた。「何か用か」と声を掛けると立ち去ったという。  伊東隆さん(63)は自動車のバッテリーを利用して明かりをともした。浄化槽の排水ポンプが止まりエンジン式のポンプで代用したが、最終的には発電機を購入した。伊東さんは「エアコンが使えるくらい能力の高い発電機がほしい」と話した。  市原市内では、昨年10月12日の東日本台風(台風19号)接近に伴う竜巻で、被害地域を中心に再び停電が発生。10月25日の房総豪雨でも浸水被害が出た。相次ぐ自然災害に「今の時代、停電が一番困る」と話した宿地区の泉水昭士さん(79)は、房総豪雨で水に漬かった発電機を修理して、今年の台風シーズンに備えている。

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