「グリルガード・背面タイヤ・車高上げ」がRV化の必須アイテム!?「クロカン車風」に仕立てられた車3選
既存のモデルをベースにクロカン車風に仕立てられたクルマを振り返る
現在、国内外の自動車市場において、各メーカーがもっとも力を入れているクルマといえばSUVです。ここ数年でSUV人気は飛躍的に高まり、2022年も引き続き人気をキープするとみられています。 【画像】パッと見でカッコイイじゃん! クロカン車風に仕立てられた車を見る(17枚)
一方、1990年代初頭の日本では、今のSUV人気よりもさらに規模が大きかった「RVブーム」が巻き起こりました。 RVとは「レクリエーショナル・ビークル」の略で、レジャー用途に適したクルマを指し、クロスカントリー4WD車やミニバン、ステーションワゴンなどが該当しましたが、そのなかでも凄まじい人気を誇ったのがクロカン車です。 そのため、SUV人気にあやかって既存のモデルを「SUV風」にカスタマイズする現在の手法と同じく、かつては「クロカン車風」のモデルも存在しました。 そこで、背面スペアタイヤとグリルガードが装着され、車高を上げてクロカン車風に仕立てられた往年のモデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●ダイハツ「ミラ RV4」
RVブームでとくに人気だったのは比較的大型のクロカン車ですが、そんなクロカン車の雰囲気を軽自動車で再現したユニークなモデルが、1992年に発売されたダイハツ「ミラ RV4」です。 ベースとなったのは1990年に登場した軽セダンの3代目「ミラ」で、当時はまだ軽トールワゴンの人気が高まる前だったことからダイハツの主力車種でした。 このミラの最低地上高を高め、フロントにはグリルガード風のバンパーと本格的なスキッドプレート、リアに背面スペアタイヤキャリア、ルーフレールが装着されるなど、クロカン車をイメージさせるアイテムでカスタマイズ。 エンジンは最高出力64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボのみとされ、駆動方式はフルタイム4WD、ブレーキはフロントにベンチレーテッドディスクを採用するなど、メカニズムはかなり本格的に仕立てられていました。 しかし、ミラ RV4はベース車よりも30万円ほど高価で、ヒットすることはなく、1994年に4代目ミラにフルモデルチェンジした際にラインナップから消滅してしまいました。