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発想の転換で、「孤独」は自由の扉を開く!

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VOGUE JAPAN

先日、友人と電話で話していると、「ひどい人だと思われるかもしれないけど」と断りつつ、こんな本音を打ち明けられた。 「しばらく人と顔を合わせなくて済むと思うと、どこか解放感を覚えはじめたの」 パンデミックが宣言され、言い得ぬ不安が世界を覆っている中では、確かに不謹慎な発言なのかもしれない。でも、友人の思いに、多少なりとも共感できる部分があったことも事実だ。 東京オリンピックはじめ、多くの人が集まるイベントは軒並み延期や中止になった。この状態はまだ続くだろうし、経済に与えるインパクトは相当だ。それでも、私たちの仕事や人と向き合うテンポが今の状況に順応していけば、この思いがけず空いた時間は、自分を見つめ直す絶好の機会になるかもしれない。トレンド予測のパイオニアとして知られるリー・エデルコートは、『Dezeen』にこう語っている。 「今回の感染拡大で、私たちはこれまでのペースでは暮らせなくなり、スローダウンが余儀なくされている。飛行機にも乗らず、家で仕事をし、交流する相手もごく親しい友人や家族に限られる。そうした生活のなかで、私たちはマインドフルな心構えを身につけるようになるはずだ。私たちは、モノや情報があふれる世の中で、多くの選択肢がある暮らしにすっかり慣れてしまった。でも、そんな生活は持続可能ではないのだ」 だとしたら、人付き合いを控えざるを得ない今の状況は、むしろ健康的な生活に切り替えるチャンスだ。でも、この前提を忘れてはいけない。心の安らぎを得るために自ら望んで孤独を得ることと、今のようなパンデミックのただ中で、社会不安にとらわれて身動きがとれなくなるのとでは、まったく意味が違うということ。

孤独を感じている人は、データ以上に多い?

イギリスで2018年に行われたある調査では、16歳から24歳までの若者の多くが、孤独を「よくないこと」と受け止め、自分が独りぼっちだと知られることに恥ずかしさを感じると回答している。孤独を感じる人は世界的に多いことがわかっているが、とりわけ若い人が孤独を認めるのが難しいのだとしたら、統計データには表れない孤独の広がりが予想できる。 現在のような状況では、当然ながら、人は孤立感を募らせるものだ。逆に、パニックをあおるような情報が数多く出回る中で、このパンデミックに、ほんのわずかでもポジティブな面を見い出そうとすることは「よくない」ことのように感じてしまう人も多いかもしれない。

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