【阪神】嵐のオフ再び? FAイヤー前年 近本光司の単年契約に注目高まる「理由」
阪神のリードオフマン、近本光司が10日、契約更改交渉を行い、来季年俸3億7000万円(推定)、単年契約でサインしたと報じられた。 【動画】近本も4番として初打点をあげ、チームをけん引! プロ6年目となる今季は141試合の出場、打率・285、6本塁打、45打点。19盗塁で自身5度目の盗塁王を獲得。低迷する打線において4番を任される時期もあるなど、献身的にチームを支えた。 また先に大山悠輔のFA宣言から残留が決まったばかりのチームにおいて、今オフの最大の注目とされたのは近本の契約更改交渉の内容だった。 来季が国内FA権を取得する虎の主力に対して球団も複数年契約を提示し、引き留めに図るとされていたが、今回は球団からの大型契約を断り、単年契約を選択したとされる。 近年では多くの球団において、主力のFAイヤー前年度に複数年契約を結ぶことで流出を防ぐという流れは一般的になりつつある。 そんな中、阪神が誇るリードオフマンが単年契約を選択したことは、来オフの動きをめぐって球団もシーズン中も神経質な動きを強いられそうだ。 また仮に近本が来オフ、移籍市場に出てくるとなれば、大争奪戦必至だ。 社会人大阪ガスから18年のドラフト1位入団。ルーキーイヤーから盗塁王のタイトルを獲得と頭角を現すと俊足好打の外野手として、球界を代表する選手となっていった。 昨季は129試合に出場、打率・285、8本塁打、54打点、28盗塁を記録。1番・近本、2番・中野拓夢の1、2番コンビの活躍がチームに38年ぶりの日本一をもたらす大きなピースともなった。 走攻守に優れ、センターラインを固められる外野手はどの球団も求めている。責任感も強く野球に真摯に取り組む姿勢も広く知られているとあって、仮に宣言となれば、多くの球団が獲得意思を示しそうだ。 球団にとっても近年のチームを支えてきた主力の流出は何としても避けたいところ。FAイヤーとなる25年は背番号5のパフォーマンス、言動により一層、注目が集まりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]