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『プレバト!!』夏井いつきが始めた「ギャ句゛」が面白すぎる

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『プレバト!!』(TBS系)で話題の夏井いつきは、「日本ギャ句゛協会」の会長だ。 「ギャ句゛」とは何か。  有名俳人の名句の、一字一音を替えることによって、意味を愕然と変えてしまおうという一種の言葉遊びである。 「最も少ない言葉変換による、最も大きい意味変換」  ギャ句゛の本質は、この一文に尽きる。  たかがダジャレだろうと、ギャ句゛を馬鹿にしてはいけない。一句一句を舌頭に千転し、ギャ句゛るためのアイデアを練る。韻を踏める新しい言葉を探す。これら一連の作業は、己自身の俳句修行においても大きな効果をもたらす。 (1)名句を読む。 (2)名句を覚える。 (3)韻の働きが体に叩き込まれる。 (4)語彙が増え、言葉に対する感覚が鋭敏になる。  言葉を楽しみつつ、仲間たちと笑い合いつつ、こんな得を手にできるのが、ギャ句゛という遊びなのだ。  具体的に、誰もが知る正岡子規の名句「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」でギャ句゛を集めてみた。 ●柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 子規 明治28年 【原句解説】  柿を食ったら法隆寺の鐘が鳴った。なんとも風流である。この有名な句では、同じ「かき」の音で漢字を変換し、そこに入れ込む食べ物ネタがやたら多かった。 ●牡蠣くへば金がなくなる法善寺 トポル  法善寺横丁で一杯やりながら、生牡蠣を食ったらそら高いわ。金はすぐになくなる。 ●蟹くへば金がなくなり道頓堀 有田みかん  道頓堀のかに道楽で、「茹かに2種盛」を頼むと、食べやすく切った足10本で5000円とちょっとだから、1本あたり約500円。やっぱ蟹も高い。金がなくなる。 ●藷(いも)くへば尻が鳴るなり放流時 のんしゃらん  藷は高くない。と思ったら、焼芋1本(大)500円という店もあり、結構高い。法隆寺を(屁の)放流時、と同音で工夫したつもりだろうが下品だよ、のんしゃらん。 ●牡蠣くへば殻が散るなり床掃除 バロンYou  牡蠣殻を掃除しつつ食う、ってことは、市場で買った牡蠣を家食べ、家呑み。いいね。 ●柿食へぬ腹が鳴るなり勾留時 由づる  なんで勾留されちまったか? 勾留時に腹が減って鳴っている時まで柿が食いたいとは、子規顔負けの柿好きか? ●課金くへば金がなくなりほぼ留置 佐々木延美  課金て何? 果物じゃないのはわかる。ほぼ留置ってどういうこと? (注)「課金」とは、スマホ内で使用するアプリやゲームを買った人が携帯マネーで払う料金。買ってから、「あ、課金されるのか」と知って買うのを止めるパターンが「留置」。課金を食いすぎ金がなくなりほぼ留置、という現代の若者像をずばり詠んだ形だ。           ※  以上、夏井いつき氏の新刊『子規を「ギャ句゛」る 名句をひねると「ギャ句゛」になりました』(光文社新書)をもとに再構成しました。最少の言葉変換で最大の意味変換……角度を変えた俳句の楽しみ方、教えます!

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