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“物件がない”逆転発想の不動産サービスに注目 目指すのは“空き家問題”の解決

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中京テレビNEWS

 逆転の発想ともいえる、新たな不動産サービスが注目を集めています。  “物件がない”にもかかわらず、注目を集めるワケとは?

 海と山に囲まれた自然豊かな町、三重県南伊勢町。ここで8月30日、オンラインによる物件紹介が行われていました。紹介された物件は、すべて空き家です。

「空き家をほったらかしにすると、すごく危険なものになってしまう。この町の課題だと思っています」(南伊勢町移住定住コーディネーター 西川百栄さん)  過疎化が進む南伊勢町には現在約900戸の空き家があり、年々増え続ける空き家の活用が問題に。  しかし今、新型コロナの影響で空き家事情に変化が起きているといいます。

「コロナの影響で、田舎の方に住みたいんですという問い合わせは増えたのかなと思います」(南伊勢町 まちづくり推進課 羽根俊介さん)  移住を考える人が増え、町に寄せられる問い合わせは去年の倍以上になりました。

 全国の住宅の13.6%が空き家となっているなか(総務省調べ)、逆転の発想でその活用に取り組む企業があります。  その名も“さかさま不動産”。  通常の不動産会社では、家や空き家など物件の情報を掲載し、それを見た人が借りるというのが一般的です。  しかし“さかさま不動産”のサービスは、その逆。  借りたい人の情報を掲載し、その夢や思いに共感した大家が物件を貸し出すという仕組みです。

「名前があまり有名じゃない市町村の場合、その場所が探されない。こういう人がいるのなら、うちの町にきてほしいと、借りたい人に連絡できる仕組み」(ON―CO 水谷岳史 社長)  今年6月から始めたこの取り組み。登録は無料で、現在は30人ほどが利用しています。

 三重県桑名市で、動物のクッキーなどを販売する店「Kurimaro」を営む栗田こずえさんも、登録者の一人です。 「資材をたくさん置いておける場所もなく、つくったものをストックしておける場所もなく、なかなか作業がはかどらないというところがありまして。もうそろそろ移転したいと思っていたんです」(Kurimaro 栗田こずえさん) 「工房をもっと広くしたい」という思いから、さかさま不動産に登録。 「車がおけて、とにかく広い一軒家」など、物件の条件を詳しく記載、移転への思いもつづりました。  そして栗田さんは、桑名市内にある一軒家への移転が決まりました。5年前から空き家となっていた物件で、栗田さんの希望通り、駐車場にできるスペースもあります。

 全国的にも課題となっている空き家問題。解決を目指す新たな取り組みが、動き始めています。

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