Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

相倉合掌造り集落 山里に静かな春の訪れ/富山

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
チューリップテレビ

 世界遺産の相倉(あいのくら)合掌造り集落では、家々の障子の張り替えが始まっています。  例年ならゴールデンウィークに大勢の観光客が詰め掛けますが、今年は、異例の静かな春を迎えています。  南砺市の相倉合掌造り集落。  世界遺産の里では、障子の張り替え作業が行われています。  例年なら4月20日の春祭りの前に行われますが、今年は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う混乱で、いつもより遅く作業が始まりました。  「春が来たって感じがするね」障子の張り替えが終わる頃、五箇山は、本格的な観光シーズンを迎えますが、今年は、例年と全く違う春を迎えています。  相倉集落と菅沼集落は、大型連休最終日の来月6日まで感染拡大防止のため、原則、閉鎖することを決め、南砺市は、観光客に対して来訪の自粛を呼びかけています。  去年は、大型連休中、1万6千人以上の観光客が訪れましたが、現在、集落の民宿の多くは、休業状態に追い込まれています。  「4月はゼロ。100%。4月5月でキャンセルは100人超えた。(みたいな厳しい感じのコメントを)」(庄七店主・池端良公さん)  「10日前から有料駐車場の営業も、とりやめていて、五箇山の景観を後世に繋げる取り組みにも黄信号がともっています」(記者)  駐車場の料金は、世界遺産の景観を守るための協力金として徴収されていて、合掌造りの屋根に使う茅を栽培する「かや場」の維持管理や、空き家の保全に充てられています。  しかし、今年は、駐車場を閉鎖したことで、去年4月に120万円あった収入は、わずか17万円にまで落ち込みました。  「駐車場開かないことには資金を得れない。苦しい立場なんですけど、ここが開いていることで結果的には富山県・南砺市・五箇山に感染リスクをもたらす。仕方がない」(世界遺産相倉合掌造り集落保存財団・中島仁司さん)  補助金などの助成がなければ、世界遺産の景観を保つのが難しいといいます。  世界遺産の里が迎える静かな春。  山には、変わらず山菜が次々と芽吹いています。  本来は、今年1年のお客さんに食べてもらうために、ワラビを取る時期ですが。  「去年ので、まにあうかもしれん。今年のこの調子でいけば」(庄七店主・池端良公さん)  「これは、去年のワラビほしたやつ。いつか絶対終息するからとらんなん」「(去り際)早く食べんなんね」(庄七店主・池端良公さん)  観光シーズンに受けた大きな打撃。  でも、こんな時だからこそ、「五箇山らしい暮らしを守り続けたい」という声も多く聞かれました。  「どんな状況でも、やっぱりきちんといつも通り、毎年やることはやって、いつでも誰か来たときに備えるようにしたい」(障子の人)

チューリップテレビ