佐藤駿

◇23日　フィギュアスケート　グランプリ（GP）シリーズ第6戦・中国杯最終日（重慶） 　男子は昨季四大陸選手権2位で今季のGPシリーズ第2戦・スケートカナダ2位の佐藤駿（20）＝エームサービス・明大＝が合計278・48点で優勝。GPシリーズでの自身初勝利を手にするとともに、12月にフランス・グルノーブルで行われるGPファイナルへ進出した。ショートプログラム（SP）1位で臨んだフリーは2位の179・73点をマークした。 　今大会の日本勢唯一の出場選手だった佐藤は最終12番滑走で登場し、冒頭で最大の武器・4回転ルッツを成功させて、GOE（出来栄え点）で2・14点という高い加点を獲得。続く4回転フリップは2回転になったが、連続ジャンプを含めた2本のトーループを決めてカバーした。ジャンプ以外の要素はステップと2本のスピンを最高のレベル4としてSPのリードを守り切った佐藤は得点アナウンスを聞いてガッツポーズ。「グランプリシリーズを勝つことができて、とてもうれしく思っています」と語った。 　昨季世界選手権3位で第3戦・フランス杯を制したアダム・シャオイムファ（フランス）は前半での2本のジャンプの失敗が響いて合計252・53点の3位だったが、GPファイナル進出は決めた。2位は合計276・17点のミハイル・シャイドロフ（カザフスタン）だった。