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パーティ文化の終わり|辛酸なめ子『新・人間関係のルール』

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本がすき。

飲み会がなくなった今

人との交流の機会がどんどん失われていく昨今。夜の会食は、ここ数ヶ月で一回のみ。「会食クラスター」という言葉が出始めて、怖くなって遠ざかりました。 それ以前に誘いもなくなっていたのが現実です。たまに集まる友人からは、「フェイスシールドを人数分買っておくね」という連絡があったきり、音信が途絶えています。 コロナ以前はたまに飲み会の誘いをいただいていましたが、お酒の席が苦手なので、だいたい飲み会の後半はどのタイミングで帰ろうか、ということばかり考えていました。飲み会から早く帰る方法(荷物を少しずつ入り口近くに移動させる、とか、生ものを持ち歩いているのを理由に帰宅する、など)まで考案し、社交的な人に呆れられたり……。 でも、飲み会がほぼなくなった今思うと、貴重で有限な社交の時間だったと思います。

誘われるうちが花だった?

先日、大阪府が5人以上の宴会自粛を呼びかけていたのが話題になりました。 ということは定員4人までになり、たまに5人くらいで友達と集まっていたので、たぶんひとり切られるとしたら私かな……なんて寂しく考えたりしています。 毎日会食が入っていたというファッション関係の著名人の女性は「今までのスケジュールがおかしかった。1日4件くらい予定があったことも……」と半年前までの生活を振り返っていました。 「いつも何を諦めて何を選ぶのかを考えてた。1日2件パーティがある時もあって。イベントや会食の合間に仕事して。会食では『あーこれおいしい』とか不毛な会話をして疲れてた。ても今は夜の会食があっても月1~2回だし、すごい良い感じで生活してる」 という話を聞いて、月1~2回でもあるのがちょっと羨ましくも感じましたが、会食や飲み会は、もしかしたら多くの人が同調圧力で参加していたのかもしれないとも思いました。みんなが行くから行かなければならないと、欠席したら何を言われるかわからない、と……。 そんな乗り気じゃない会合も、誘われるうちが花でした。平和だった世の中を遠い目で思い起こしています。 他にも、このコーナーで書かせていただいた風習で、「女子会」「花見」「パーティ」などが激減しているという状況です。

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