見た目も走りも極めたワークスチューンド、ホンダ「フリード・モデューロX」が283万円で登場【今日は何の日?12月14日】
一年365日。毎日が何かの記念日である。本日12月14日は、ホンダの人気ミニバンをベースにチューンナップした「フリード・モデューロX」が誕生した日だ。フリード・モデューロXは、ホンダの純正部品を手掛ける「ホンダアクセス」が仕立てたコンプリートカーであり、「N-BOX」、「N-ONE」、「ステップワゴン」に続くモデューロXシリーズの第4弾である。 TEXT:竹村 純(JUN TAKEMURA)/PHOTO:三栄・SUVのすべて、新型フリードのすべて ホンダ・フリードモデューロXの詳しい記事を見る ■人気のコンパクトミニバンをチューンナップしたフリード・モデューロX 2017(平成29)年12月14日、ホンダはコンプリートカー「フリード・モデューロX」を発表(発売は翌日)した。フリード・モデューロXは、人気のコンパクトミニバン「フリード」をベースに、スタイリングやインテリア、そして走りもグレードアップしたコンプリートカーである。 広い室内スペースと多彩なシートアレンジで人気を獲得したフリード フリードは、「モビリオ」の後継モデルとして2008年にデビューした。“フリーライフ・クリエイション”をコンセプトに、ホンダ独自の低床・低重心技術を採用し、ゆとりある室内スペースとライフスタイルに合わせた自由な使い方ができる5ナンバーのコンパクトなミニバンである。 引き締まったフロントフェイス、スムーズな乗降と利便性に優れた両側スライドドアに加え、クラス初の2列目キャプテンシートを採用した“7人乗り仕様“とクラス初の”8人乗り仕様“など、多彩なシートアレンジを設定。パワートレインは、1.5L直4 DOHC i-VTECエンジンとCVTおよび5ATの組み合わせで、駆動方式はFFとフルタイム4WDが用意された。 コンパクトながら自由度が高く、運転しやすいフリードは、リーズナブルな価格だったこともあり、約1ヶ月で約2万台を受注。20代~40代の子育て世代のファミリー層から支持される大ヒットモデルとなった。 モデューロシリーズを手掛けるホンダアクセス モデューロXは、ホンダの純正部品を手掛ける子会社「ホンダアクセス」が手掛けるコンプリートカーである。ホンダアクセスは、ベース車両の走行性能、居住性、デザインに「匠の技」を注いで完成させることを主にしたコンプリートカーブランドである。 具体的なチューンナップ内容は、専用のエアロパーツ装備や足回りのチューンナップ、さらに内外装のドレスアップにまでおよぶ。見た目のドレスアップ効果だけでなく、空力性能が高速走行の安定性やコーナリング時の操縦安定性の向上に大きく貢献するのだ。 モデューロXシリーズは、「N-BOX・モデューロX(2012年~)」、「N-ONE・モデューロX(2015年~)」、「ステップワゴン・モデューロX(2016年~)」、続いた第4弾がフリード・モデューロXである。ちなみに、2018年には第5弾として「ホンダS660・モデューロX」が投入された。 モデューロシリーズ第4弾のフリード・モデューロX 2017年12月のこの日、2016年に初めてのモデルチェンジした2代目フリードをベースにしたフリード・モデューロXが登場。フリード・モデューロXは、“エモーショナル・ツアラー”をコンセプトに、個性的なデザインとともに数々の専用部品を装備することによって、優れた操縦安定性と上質かつしなやかな乗り味を追求した。 スタイリングについては、専用エアロバンパーやアルミホイール、フロントグリルによってダイナミックなフロントデザインを採用。インテリアは、ピアノブラック調のインテリアパネルやシート表皮にモカブラウンを採用して、ブラックとブラウンを基調とした上質な室内スペースが実現された。 走りについては、フロントエアロバンパー下部に設定したエアロガイドフィンと、ディフューザー形状を工夫したリアロアスカートを採用することで、4輪の接地バランスを最適化して直進安定性を向上。さらにサスペンションセッティングおよびアルミホイールの剛性最適化により、カーブやワインディングでの爽快なコーナリング性能も魅力だった。 車両価格は、1.5L直4 DOHC i-VTECとCVTの組み合わせのフリード・モデューロX(Honda SENSING)が283万円(6人乗車)/285万円(7人乗車)。ベースよりも約70万円アップと高額ではあるが、ミニバンとしての使い勝手の良さや室内の快適性と走りの楽しさを両立したのが、フリード・モデューロXの魅力なのだ。 ・・・・・・・・・・・ 標準仕様だけでは満足できないユーザーにとって、モデューロXのように信頼できるコンプリートモデルをメーカーが用意してくれているのは有難い。ホンダに限らず、トヨタや日産なども同じようなチューンナップブランドを立ち上げている。それだけ需要があるということだろう。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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