子どもの「おこづかい」を決める家族会議の方法 おこづかいの「適正金額」を最初に割り出そう
子どもが「経済的に自立した大人」になることを親は望むもの。しかし、実際に子どもの金銭感覚を育てることは容易ではありません。おこづかいも「何となく」で決めている家庭も多いのではないでしょうか。 著書『最新版 子どもにおこづかいをあげよう!』では、少額からだんだん大きな額を自分で管理して使いこなす方法が紹介されています。本稿では前回同様、同書から一部を抜粋しお届けします。 この記事の写真を見る ■おこづかい「会議」での金額を決める手順
親子で開くおこづかい「会議」では、親子が一緒に、おこづかいの金額などを慎重に話し合って決めます。 手順1:おこづかい適齢期を迎えた子ども1人ひとりが実際に使っている金額、おこづかいとして必要な金額を割り出してみます。 ここはちょっとしんどいけれど、ポイントです。しっかりと取り組んでください。週給制なら1週間に、月給制なら1カ月にかかるお金を項目ごとに全部書き出してみましょう。大きな子どもには、定期的な買い物や支出を含めて1週間にかかるお金を事前に書き出させておきましょう。
1人ではできない小さい子どものリストは、会議で親が本人の意見を聞きながら代わりに、または一緒に作ります。次に支出の例をあげましたので、子どもとよく話し合いながらリストアップしたり、あげた項目が適切かどうかなどを話し合ってください。 ほかに「うちではこれが大切だ」と思う項目があれば加えてください。支出の例から必要ないものは削ります。 1. 貯金 2. おやつ代(高校生、大学生は昼食代) 3. 募金代 4. 文房具などの学用品
5. 遊びのお金(本、映画、おもちゃ、その他レクリエーション代) 6. 個人的なぜいたく品(特別なシャンプー、食べてみたいお菓子、必要ではないけれどほしい文房具やバッグなど) 7. 野球などの地域のスポーツチームの会費や保険代 8. 練習試合や塾へ行くときの交通費 9. 友だちや家族への小さい贈り物 大きくなってきたら次のような出費も調整して出すか検討してください。 10. 洋服代 11. 大学進学のための貯金