大阪地検の元検事正、一転して無罪主張 被害に遭った女性検事「どこまで愚弄すれば」
■無罪を主張する理由は?
今年10月、初公判で北川被告は「公訴事実を認め争うことはしません」「被害者に深刻な被害を受けたことを深く反省し謝罪したい」と謝罪の言葉を口にしていた。 しかし10日、主張は一転、北川被告側の弁護人は無罪を争う方針であることを明らかにした。 被告の弁護人 中村和洋弁護士 「北川健太郎さんに対する準強制性交等事件の裁判について、今後裁判では無罪を争う方針です」 無罪を主張する理由は…。 中村弁護士 「Aさん(被害者とされる女性)が抗拒不能であったことについては、合理的な疑いがあると考えます。また北川さんには事件当時、Aさんが抗拒不能であったという認識はなく、またAさんの同意があったと思っていたため、犯罪の故意がありません。したがって無罪ということになります」 当時、北川被告が「争わない」と述べた理由については、こう述べた。 中村弁護士 「(当初の主張は)検察庁にこれ以上の迷惑をかけたくない。(初公判後の)検察庁への組織批判により、北川さんは方針が間違っていたのではないかと悩み、自らの記憶と認識に従い(無罪を)主張することにしました」
■被害に遭った女性検事「長期の実刑判決を求める」
事件からおよそ1年後。被害女性側からの請求に応じ1000万円を支払っていたことも明かした。 中村弁護士 「いわゆる示談書というものは作られていません。ただ相手方の要求通りの金額を支払ったので、少なくとも民事の請求に関しては、こちらは要求に応じたと。それで一旦話は終わっている。そういうふうに解決したと理解はしていたと聞いております」 初公判での謝罪から突然の無罪主張に転じた北川被告。被害に遭った女性は、次のように話す。 被害に遭った女性検事 「私をどこまで愚弄(ぐろう)し、なぶり殺しにすれば気が済むのでしょう。検察のトップにいた人が、事件から6年もの間、一度たりとも被害者の苦しみを想像せず、真に罪を償おうと思うことがなかったことは被害者としてとても悲しく、検事としてとても情けないです。被害者を傷付け続ける無反省で無神経な言動に見合った長期の実刑判決を求めます」 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年12月11日放送分より)
テレビ朝日