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宮迫博之、YouTubeチャンネル登録者100万人へ カジサックとの比較から人気拡大の理由を紐解く

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リアルサウンド

 雨上がり決死隊・宮迫博之のYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」の登録者数が間もなく100万人に到達しようとしている。 【写真】YouTubeで勢いに乗る宮迫博之。2000万円で『串カツ田中』のネーミングライツ購入も  「宮迫ですッ!」が始動したのは、1月29日のこと。昨年6月に発覚したいわゆる「闇営業問題」の責任を取って謹慎していた宮迫が半年ぶりに公の場に姿を現したとあって、オープニングを飾った“謝罪動画”「宮迫博之よりご報告」は、わずか1日で204万回再生を記録するという抜群の注目度だった。一方で、高評価が5.8万に対して、低評価が10万に及ぶなど、手厳しい評価も受けた。ほぼ同じタイミングで表舞台に復帰し、世間から“お帰りムード”で迎えられたロンドンブーツ1号2号の田村亮とは真逆ともいえる、逆風の中での再出発だったことは記憶に新しい。  あれから4か月あまりが経過した今、宮迫の動画で低評価が高評価を上回ることはほとんどない。そして、現在チャンネル登録者数94.6万人と、スタートからわずか127日で100万人まで秒読み段階に入っている(6月3日時点)。江頭2:50のスタートダッシュには及ばないが、芸人YouTuberの代表的成功例である“カジサック”こと、キングコングの梶原雄太が登録者数100万人に到達した日数は283日。これはカジサックが切り開いた道でもあり、芸人YouTuberを取り巻く状況は大きく違うが、倍以上のスピードでチャンネル登録者数を増やしている事になる。本稿ではカジサックチャンネルとの比較を交えて、「宮迫ですッ!」成功の理由を考察していきたい。 ・人気YouTuberヒカルの存在  「宮迫ですッ!」が軌道に乗った要因の一つとして挙げられるのは、人気YouTuber・ヒカルの存在だ。カジサックもYouTuberデビューに際して教えを乞い、何度かコラボを実現させるなど、ヒカルとは浅からぬ縁がある。しかし、宮迫とヒカルのつながりはそれ以上だ。  チャンネル開始2本目に投稿した動画「YouTuberのヒカルさんと初コラボしました」以降、宮迫はヒカルとのコラボを繰り返している。両者のコラボ動画は、再生回数100万超えがざらで、200万、300万に達するものもある。「宮迫ですッ!」の中でも、ずば抜けて再生回数の高い人気コンテンツだ。  これらの動画はアップロードされるたびに急上昇ランキングを賑わせ、“YouTuber・宮迫”の存在を示すのに一役買っている。もちろんコラボが始まった当初、宮迫を快く思わなかったヒカルのファンも少なくなかったが、時間が経つにつれて反対派は激減。互いの動画を行き来するうちにすっかり関係性が構築され、今では年の離れた友人のような空気感を醸すようになり、どちらのファンからも好意的に捉えられている。  一方のカジサックもスタート当初、ラファエルやワタナベマホトといった有名YouTuberとのコラボ動画を投稿していたが、再生回数を稼ぎこそすれ、宮迫×ヒカルのような定番のキラーコンテンツとなるまでは至らなかった。その代わりに、豊富な人脈を活かした有名芸人との対談動画がチャンネル初期における人気シリーズとなっていった。 ・あくまで本人が主体の宮迫チャンネル  宮迫にも平時であれば、一声かけるだけで二つ返事で出演を快諾する芸人仲間が多数いることだろう。しかし、例の騒動以降、各所への配慮もあり、気軽にゲストを呼べるような状況にはない。現状、宮迫の動画にゲスト出演した芸人仲間は、自らコラボを申し出たオリエンタルラジオの中田敦彦と、忖度・配慮とは無縁の三又又三だけだ。  他にも、DJ集団のレペゼン地球、実業家の堀江貴文、メンタリストのDaiGoなど、人気者とのコラボ実績はあるものの、「宮迫ですッ!」の動画の主体はほとんどの場合、宮迫本人だ。動画の主体となるからには、自分の持ちネタ、持ち芸をひり出さなければならない。そのため、十八番の「ラヴ・イズ・オーヴァー」を熱唱したり、呪怨くん、轟さんとった過去のコントキャラを引っ張り出したり、妻や父親まで登場させたりと、なりふり構わず様々なことに挑戦した。時は、半裸でへそに乗せたプリンを手を使わずに食べる「へそプリン」なる珍芸を披露したことも。  初期のころのクオリティを見比べると、南海キャンディーズの山里亮太、NON STYLEの石田明、ピースの又吉直樹といった引きの強いゲストを惜しげもなく投入しているカジサックの動画に、「宮迫ですッ!」は敵わないかもしれない。しかし、カジサックの対談動画は、基本的にゲストが主役。カジサックはインタビュアーとなり、芸人たちの面白話を引き出すことに徹しなければならない。いわば黒子役として、質の高い動画を届けていた。その違いは、「チャンネル登録者数」という観点で何を意味するだろうか。 ・クリエイターに対する親近感がチャンネル登録を呼ぶ  YouTubeのチャンネル登録者数は、そのYouTuberの動画を定期的に見たいと考える人の人数、つまり、大づかみに言ってしまえば「ファン/クリエイターを応援したい人の数」と捉えることができる。ファンを増やすためには、動画の面白さはもちろんだが、動画発信者自身が素顔や本音をさらし、ファンに親近感を覚えてもらうことも大切だ。  豪華な対談動画を主軸に据えたことで、カジサックチャンネルの注目度は初期の頃から高かった。しかし、カジサック個人のファンが対談動画によって急増したかと言われれば、そう言い切れない部分もある。むしろ、ヨメサック(妻)と子供たちにフォーカスしたファミリー動画が、ファン層の拡大に大きく寄与した面が大きいように思われるのだ。  宮迫は最初から「個人」で勝負するほかなかった。けれども逆に、「個人」でやらざるを得なかったからこそ、宮迫の持つ歌ありトークありコントありなオールラウンダーな魅力や、嫁に頭が上がらず、親子ほど年の離れたヒカルとも壁を作らずに話す“隣のおっさん”的親近感を、存分に表現することができたともいえる。時に、「へそプリン」動画のような自他ともに認める“駄作”もあったが、そこはご愛敬。トーク番組の司会を器用にこなしている時と比べてよほど泥臭く、人間味が感じられるというものだ。  登録者数100万人を達成したYouTuberが次に見据えるのは、150万人であり、200万人だ。宮迫は既に「100万人登録後」のことをヒカルに相談している。その際、ヒカルからは「芸能人をコラボに出すこと」を提案されている。宮迫を再評価し、再起を応援したいというファンが激増しているなかで、カジサックが初期に人気を爆発させた、大物とのコラボ動画が発信されれば、宮迫チャンネルはさらなる飛躍を見せるだろう。  明石家さんまに「1発目は僕のYouTubeでお願いします」とラブコールを送り、盟友・ヒカルが大ファンだと公言している島田紳助との交流も明かしている宮迫。そうした大物がチャンネル「宮迫ですッ!」に登場することはあるのだろうか。間近に迫った100万人達成と、その後の展開を注視していきたい。

こじへい

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