明治「チョコレート効果」新CMで食事前に食べることを訴求 そのねらいは?
明治は11月、「チョコレート効果」の新施策として、石丸幹二さんを継続起用した新CM「チョコ先生のいただきますの前にも」篇を放映して食事前の喫食を訴求している。 新CMの狙いについて、取材に応じた吉田彰グローバルカカオ事業本部カカオマーケティング部部長は「『チョコレート効果』は『ミルクチョコレート』などと比べて糖質が非常に少なく食事の邪魔になりにくい。『チョコレート効果』で少しお腹を満たしてから食事をすると食事量を抑えられるかもしれない」と語る。 新CMの投下は、新たな喫食シーンを提案して「チョコレート効果」の特徴である高ポリフェノールによる健康価値を伝えていく活動の一環となる。 「チョコレート効果」には一般的なチョコレートに比べて食物繊維が多めに含まれていることから、新CMの投下には、巷間言われているセカンドミール効果が背景にあるとみられる。 セカンドミール効果とは、ファーストミール(チョコレート)を喫食することで食後の血糖値の上昇が抑えられるというもの。 「チョコレート効果」の世代別売上構成比は60歳以上で売上の半分、50歳以上で売上の7割を占めるが、60歳以上の間口(購入者数)は3割であることから深耕余地を見込む。 「60歳以上の7割の方は年間に1個も買われないことから、まだまだ取り切れていなお客様を取り込んでいくとともに、今まで買って下さっているお客様の購入頻度を上げていく。そのためには、食べ続けると体にいいといった健康情報を少しずつ発信していく」と意欲をのぞかせる。