大谷翔平との対戦は「祝福であり呪いでもある」 パ軍13勝右腕が語った偉才の価値「最高の選手を圧倒できればいい」
ドジャースの大谷翔平は今季、打撃タイトル2冠に輝くなど、改めてそのバッティングスキルの高さを示した。史上初となる指名打者専念でのMVPにも輝くなど、まさに歴史を覆すほどの打棒をみせつけたシーズンだった。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン 大谷の打撃については、その凄さを称える相手投手からの声も米国内で報じられている。スポーツメディア『Sports Illustrated』が、パドレスのマイケル・キングのコメントを紹介しており、対戦経験をもとにした、打ち取ることの難しさなどが語られている。 今季、ソウルでの開幕カードから10月のプレーオフまで、5度のドジャース戦に登板しているキングは、大谷について、「コースの四角などゾーン全体を制御できなければならない。特定のゾーンに集中してもダメなんだ。たとえそのゾーンに複数の球を投げても、彼はしっかり対応してくる」などとバッティングを分析。 他にも、「彼についてのスカウティングレポートでは、内角を攻めるべきだと言われていた。初球に内角高めのフォーシームを投げたんだ。完璧に狙ったコースだったけど、彼はそれを時速110マイルでライト線へ弾き返したよ」として、事前のデータが通用しない投球もあったと振り返った。 また、大谷との対戦への印象として、「いい挑戦だ。最高の選手と対戦できるのは嬉しいし、最高の選手を圧倒できればいいと思っている」と見解を述べている他、以下の様にポジティブな言葉を並べている。 「ああいう選手と対戦できるのは、祝福であり同時に呪いでもある。なぜなら、間違いなくやられてしまうし、昨年は僕も打ち込まれたからだ。でも、本当に楽しいいたちごっこのようなもので、投手として最も好きな部分だ」 同メディアも、キングのコメントを紹介する上で、「過去4シーズンで3度もMVPを受賞したショウヘイ・オオタニが、マウンドで打者として立ち向かうのが難しい存在であることは、驚くようなことではない。しかし、彼と対戦した経験を持つ選手の話を聞くと、オオタニに立ち向かうことの難しさが理解でき、より明確となる」などと綴っている。 今季キャリアハイとなる13勝を挙げた右腕も、「日本人スター」との対戦にはさまざまな想いを巡らせているようだ。そして2025年、ドジャース在籍2シーズン目での大谷のバッティングには、世界中のファンも期待で胸を膨らませている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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