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【お墓のゆくえ】「遠方の娘に負担かけたくない」 樹木葬や合同墓、墓じまいという選択

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SBC信越放送

先祖を弔い「家」が連綿と繋がっていることを示す「お墓」は大きな変化の時を迎えています。「墓を誰が守るのか」が民法に書かれているのはご存じでしょうか? 民法第897条、墓の所有権は「慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が継承する」とあります。しかし「子供がいない」という子孫の問題だけでなく、地方から都市への人口流出に伴って「子供が遠方にいるから」という社会背景もあり、「墓守りがいない」というのは全国どこでも起こっている問題なのです。

「遠方の娘に負担をかけたくない」墓じまいという選択

2019年11月。長野市北部の小布施町にある30基ほどのお墓が立ち並ぶ墓地の一角ででは、墓石を取り除く工事が進んでいました。依頼主は小林信一さん(83歳)と妻の孝子さん(73歳)。なぜ先祖の墓を取り除くのでしょうか? 「娘が二人いるのですが、遠方に嫁いでいます。将来、お墓を守り続けてもらえるかどうか不安ですし、永代供養をしてくださるお寺に(先祖のお骨は)移して、将来自分達もそこに入りたいと思います」 小林さんの両親が入っているお墓は、石塔がある伝統的なスタイルで、守っていくには掃除やお花、お水など手をかけることが必要です。 「自分たちが生きている間は自分たちで、とやってきましたが、今後娘二人に遠方からお墓参りに来てもらったり、金銭的な負担等はかけることはしたくありません」と言います。 小林さん夫妻が昨年春、どこかに永代供養をしてくれる場所はないか?と探していたところ、たまたま樹木葬をやっている、おぶせさくら樹木葬浄苑のチラシをみつけました。信一さんは「広告の写真では見晴らしがとても良くて、かつて自分が登った北信五岳が一望できて、長野市もみえる。ここで眠りたいと思いました」と話します。 「真ん中に桜が植えられていて、そのお墓にいわば一目惚れでした。どちらが先に亡くなってしまうのかわからないですけど、入るところが決まっているのはとても安心です。主人と二人で一緒に入ることを一番大事に考えました。」と孝子さん。 二人が選んだのは樹木葬の「集合型個人墓」といわれる樹木をシンボルとして複数の家族が各区画に埋葬されるお墓。遺骨はそれぞれの骨壺に入れて区画に埋葬されるというもので、眺めのいい景色、そしてお寺に管理して守ってもらえることが決め手となりました。

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