大阪府・吉村知事が定例会見4月7日(全文4完)大阪市内は夜8時、市外は夜9時
まだ知事のところに届いていないのか
横田:いや、嘉田由紀子さんとか橋下徹さんと一緒に連携した脱ダム派の専門家で、京大の名誉教授でもある今本教授が大阪府に意見書を出しているんですが、それがまだ知事のところに届いていないということですか。 吉村:担当部においては十分理解して、そして分析した上で物事を進めて、そして私のところにも報告が上がっているということです。大阪府政全般について言えることですけども、いろんな書類、いろんな上申、いろんな専門家の意見とか、部外から出されるところについて、これは担当部9000人の組織ですから、その担当部において適切に対応するというのが、まずは基本です。1人で全ての書類を全部、読み通すなんか、ものすごい範囲の仕事をやっているわけですから、そういうことはあり得ないし、これは別にダムだけに限ったわけではなくて、それが府政の、別に大阪に限らずどこでもそうです。担当部において適切に対応しているというふうに認識しています。 横田:担当部に聞いたら、適切な情報を加えて知事に説明するということだったんですが、それがまだ実現していないと。実際の生の文書を読んでいないということですか。 吉村:担当部から大戸川ダムについては説明を受けて、僕自身も判断しています。 横田:今本教授の意見書を読んだかどうか聞いているんですが、読んでないんですか。 吉村:だからさっきお答えしたとおり、お1人お1人の意見書っていうのを別にこの大戸川ダムに限らず、いろんな意見書とか、いろんな上申書とか、いろんなものがやっぱりこれあるわけです。担当部において、これはきちんと対応するのが大原則で、そしてそこから最終的に知事に上がってくると。そこを踏まえた上で知事に上がってくるということです。それが大阪に限らず全ての自治体でも、あるいは国でも行われていることです。 横田さんがこれを読んでくれという思いは分かるんですけれども、それ以外でもいろんな分野の最終的な責任者が知事として私がやっているわけです。1万人の組織です。警察等も入れたら5万人ぐらいの組織の仕事をしているわけですから、横田さんがこの報告書を読んでほしいという気持ちは分かるんですけども、全てそれに応えるというわけにはいかないと思っています。その中身については担当部において、提出されていますから担当部が専門的な意見も踏まえて適切に対応し、それを私の元に提言をし、そして適切に対応しているということです。